2020年11月からテレビ放送中のNHKの連続テレビ小説「おちょやん」。そのヒロインである竹井千代のモデルとなった昭和の名女優・浪花千栄子の代表作を取り上げた特集上映が、2021年5月8日(土)よりシネ・ヌーヴォにて開催される。
幼い頃に母と死別し、女中や女給として働いたのち、1926(昭和元)年に東亜キネマで銀幕デビューした浪花。舞台や映画でのキャリアを築き、1930(昭和5)年には喜劇役者の渋谷天外、曾我廼家十吾らが立ち上げた「松竹家庭劇」に参加、のちに夫となる天外が旗揚げした「松竹新喜劇」の看板女優となった。
1950年に離婚した後は一時役者としての影を潜めるが、1952年にスタートしたNHKラジオドラマ「アチャコ青春手帖」に抜擢されると、漫才師の花菱アチャコとの掛け合いで注目を集め、同番組は映画化されるほどの人気に。その後、娯楽作品から文芸作品まで数々の作品に出演し、関西弁を駆使した名脇役として活躍した浪花は、多彩な女性像・母親像を演じ「大阪のお母さん」として愛された。
本特集では、先述のラジオドラマから派生した野村浩将監督による『アチャコ青春手帖 東京篇』のほか、ブルーリボン助演女優賞を受賞した溝口健二監督作『祇園囃子』、森繁久彌の代表作ともなった織田作之助原作・豊田四郎監督の『夫婦善哉』など全15作を上映する。
日時:2021年5月8日(土)〜28日(金)
会場:シネ・ヌーヴォ
料金:前売り券 1回券1,200円、3回券3,000円(窓口のみでの販売)
当日券 一般1,500円、学生・シニア1,100円、会員・高校生以下1,000円、当日3回券3,600円、シニア3回券3,000円、会員3回券2,700円
問合:06-6582-1416
※上映スケジュールなど詳細はシネ・ヌーヴォWebサイトを参照
※鑑賞3日前から窓口およびオンラインでチケットを購入可能(鑑賞当日、オンライン予約の方は専用窓口で発券、当日券の方は窓口で指定席を選択の上、開始10〜15分前から入場いただけます)
※全席指定(満席の場合は入場不可)
大阪市西区九条1-20-24