心斎橋の写真専門ギャラリー「ソラリス」にて、加藤俊樹の写真展「失語症」が開催される。
加藤は1965年生まれ。2012年に脳出血を発症し、失語症のために自分の名前も言えず、平仮名も読めなくなった。その後、通院とリハビリによって症状は回復し、2014年には職場復帰を果たす。
今展では、そのリハビリの間に撮影された病室や近所の風景をとらえたスナップ写真を展示する。
2019年には同作の写真集「失語症」(Place M)も刊行されている。著者自身の脳のCTスキャン画像から始まる暖かみの中にもどこか不穏な緊張感を感じさせる写真集からは、言葉を失いながらも「光」を捉え続けようとする強い意思が痛切に伝わってくる。
ステートメントより
脳出血で倒れ、搬送された。
病院で「失語症」と診断、入院。
自分の名前も言えず、
平仮名も読めなくなった。
そのあとは、リハビリ生活、
そして、光をとらえる事だけだった。心は言葉か?
心は絵か?
心は脳CTか?
心は写真か?
会期:2021年5月11日(火)〜16日(日)
会場:ギャラリー・ソラリス
時間:11:00~19:00
問合:06-6251-8108
大阪市中央区南船場3-2-6 大阪農林会館B1F