此花のギャラリー、the three konohanaにて、加藤 巧(かとう たくみ)の個展「Re-touch」が開催。
加藤は1984年愛知県生まれ、岐阜県在住。14〜15世紀の画家、チェンニーノ・チェンニーニの絵画技法を起点に、絵画の材料研究と並行して制作を続けている。ここ5 年は、2018 年の京都芸術センターでの企画展、イギリス・ロンドンの City & Guilds of London Art School でのアーティスト・イン・レジデンス、2019年の京都大学総合博物館での「タイムライン-時間に触れるためのいくつかの方法」、そして2020 年のVOCA展など、国内外の企画展を中心に精力的な発表を行ってきた。
the three konohanaでは5年ぶりとなる本展では、「接触」をキーワードに加藤の絵画にまつわる思考や行為を新たな枠組みで捉え直す。コロナ禍においても、絵画材料や技術に触れ、思索と行為の積み重ねによって作品に仕上げていく従来の制作手法を貫いているものの、現在の社会状況の中で、改めて自らの「接触」への意識の強さに気づいたことから、本展の作品には近年見られなかった具体的なモチーフが散見される。現代社会との接点としての絵画のあり方、制作行為の拡張・越境へと進む加藤の意識を垣間見ることができる。
会期:2021年6月24日(木)~7月18日(日)
会場:the three konohana
時間:12:00~18:00 *18:00以降は予約制、電話・メールにて問合
休廊:月~水曜日
問合・予約:info@thethree.net 06-7502-4115
大阪市此花区梅香1-23-23-2F