大阪・淀川の河川敷に投棄されたゴミや漂着物で作品を制作してきた淀川テクニック(柴田英昭)。活動開始から17年を数える現在は鳥取に拠点を移し、全国各地でのワークショップ開催などフィールドを広げている。
そんな柴田が最近手がけたのが、2019年11月27日にオープンしたスターバックス コーヒー LINKS UMEDA 2階店のためのアートワーク。「SHINRIN-YOKU TREE」をコンセプトに大阪産の木材を使用した店内の階段壁面に飾られている。
作品の軸となったのは河内長野市立林業総合センター木根館で開催されたワークショップ。梅田地区のバリスタたちと大阪府内の子どもたちが参加し、木材の端材や枝、木の実などを使って自由に工作した。店舗の展示では、参加者それぞれがつくった作品群が河内長野の間伐材や淀川の漂流物をミックスしたインスタレーションとして構成されている。インストールは京都造形芸術大学ULTRA FACTORYの淀川テクニックプロジェクトの学生メンバーたちも協力した。
柴田が「梅田みらみらの木」と名付けた壮大な立体アート。“みらみら”という聞き慣れない響きのなかに“みんな” “未来”というニュアンスが込められている。
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