大阪を拠点に国内外で活躍しているアーティスト・梅田哲也の美術館での初個展「うたの起源」が、11月2日より福岡市美術館にて開催される。既存の建築意匠を残しつつリニューアルを行った、新旧の要素が混在する美術館空間のなかで、新作インスタレーションを展開。
梅田は、2000年代前半より音楽・美術・舞台芸術の分野を横断しながら、インスタレーションやライブパフォーマンスを国内外で多数実施。展示空間や周囲の環境、その場にある設備や素材を用いた作品を発表している。また、リニューアル前の福岡市美術館でもグループ展「歴史する!Doing history!」(2016年)に参加。更新前の古い設備に介入し、音と光と動きを取り入れ、複数の時間が流れるインスタレーションを発表した。
大阪では、2014年に「Breaker Project」の一環として行われた西成区山王地区での展覧会「O才」や、2015年から毎年発表している大阪の川や堀川・海を舞台とした船のパフォーマンスツアー「5つの船(夜行編)」「7つの船」「船・2017」「入船」「入船19」が記憶に新しい。
会期中には、ツアー形式のパフォーマンスなども予定しているという。また、これまでの活動をまとめたカタログも刊行予定。
2000年代初めより活動開始。近年の展覧会は「札幌国際芸術祭2017」、「東海岸大地藝術節」(台東、 2018年)、「リボーンアート・フェスティバル2019」(宮城県石巻市)。個展は「See, Look at Observed what Watching is」(Portland Institute for Contemporary Art、ポートランド、2016年)。パフォーマンス作品では 「Composite: Variations」(Kunstenfestivaldesarts 2017、ブリュッセル)、「INTERNSHIP」(国立アジア文化殿 堂、光州、2016年 / TPAM 2018、 KAAT神奈川芸術劇場ホール)などがある。
会期:2019年11月2日(土)〜2020年1月13日(月・祝)
会場:福岡市美術館2階近現代美術室Bほか
開館時間:9:30〜17:30(入館は17時まで)
休館日:月曜日、12月28日~2020年1月4日
※11月4日、2020年1月13日は開館し、2019年11月5日(火)が休館
※11月26日(火)は近現代美術室メンテナンスに伴い本展も休室観覧料:一般200円、高大生150円、中学生以下無料
問合:福岡市美術館 092-714-6051