2009年より難波で活動してきた非営利のアートスペース・CAS(キャズ)。現在入居中のA.I.R.1963ビルが老朽化により取り壊されることになったため、2021年12月31日までに退出することとなった。来年以降の活動は未定となっている。
この場所での最後の展覧会として、美術家・稲垣智子の個展 「ホワイトアウト」が開催される。
稲垣は1975年大阪生まれ・在住。英国で美術を学び、帰国後、ドイツ、フランス、アメリカなどのアーティスト・イン・レジデンスにて滞在制作をしてきた。映像、インスタレーション、パフォーマンスなどのメディアを使用し、日本社会、ジェンダーにフォーカスした作品を主に展開している。
本展のタイトルは、稲垣が2021年2月に長野・木祖村でレジデンスをしていた時に考えたもの。「ホワイトアウト」は、雪や雲などによって視界が白一色となり、識別不能となる現象を指す。雪の積もる村の美しさと自然の厳しさの中で、この言葉を見つけ、コロナ下の社会を模索する自分たちを重ね合わせたという。
会場では、平面作品、映像、パフォーマンスを組み合わせた展示を展開、CASへのオマージュを兼ねたパフォーマンスも行う。
会期:2021年11月13日(土)~11月27日(土)
会場:CAS
時間:14:00〜19:00
休業:月・水曜日
問合:06-6647-5088
キュレーション:中西美穂(文化研究者)
協力:アーティストの冬眠@信州オープニングレセプション、パフォーマンス
日時:11月13日(土)17:00~
料金:500円(1ドリンク付き)アーティストトーク(聞き手:中西美穂)
日時:11月27日(土)16:00~
参加費:500円
大阪市浪速区元町1-2-25
A.I.R.1963 3階