京町堀の映像デザイン制作会社「JIKAN Design」のオフィス内にあるJIKAN<space>にて、デジタルアートと電子音楽のイベント「E.O.(Expanded Optics)」「E.T.(Electric Treatment)」が開催される。
自身も海外のデジタルアート界で作品を発表しているJIKAN Design代表の鍛冶周作が、 海外のデジタルアートシーンと日本・関西のクリエイティブシーンを結び付けたいとの想いで企画。
「E.O.」では、「感覚の拡張」をテーマに独自のオルタナティブな視点で集められた国内外映像作品19点を展示上映。Tame ImpalaやBeckとのコラボでも知られるニューヨーク在住のYoshi Sodeoka、アルスエレクトロニカ受賞のMike Pelletier、イギリスから数々の受賞歴のあるJon Gillie、2019年にジャパンツアーを行ったニューヨークのアートコレクティブ・MSHRの新作映像作品などが出展される。
「E.O.」の最終日にはJIKAN<space>でシリーズ開催されている「E.T. 電子音楽の夕べvol.6」も同時開催。豊田奈千甫、Moan、和泉希洋志など、電子音楽シーンで活躍するアーティストが出演。 ライブ時にはビデオシンセサイザーを使用したShusaku Kaji(JIKAN Design代表)のライブビジュアルも会場に投影される。
なお、このイベントは2021年11月1日から2022年3月まで開催される世界最大のデジタルアートビエンナーレ「the wrong Biennale No5」の公式イベントとしても発信される。
海外出展アーティスト
MSHR (アメリカ)
ビーチ・クーパー(Brich Cooper)とブレーナ・マーフィ(Brenna Murphy)の2人で活動する〈MSHR〉は、 3DCGを用いたデジタルスカルプチャーや映像作品、 自作のシンセサイザーを使用した音響作品やパフォーマンスなど多岐にわたる手法を探求・制作している。 世界中を転々としながら滞在制作プログラムに参加し、 MoMA PS1、 ボストン美術館、 アフリカ最大の芸術祭<National Arts Festival>などでも作品を発表。 2018年ラフォーレ原宿ミュージアムでの展覧会<Phenomenon;RGB>へ映像作品を提供。 2019年ジャパンツアーも話題に。Jon Gillie (イギリス)
イギリスのノッティンガム在住のマルチメディアアーティスト。彼の作品は主に、 デジタル・アニメーション、 アナログ・マーク・メイキング、 サウンド・プロダクションに焦点を当て、ビデオシンセシスとプロシージャルなデジタルアニメーションの技術を組み合わせて、 実験的なフィルムを制作している。最近の彼の作品は世界中のギャラリーやフェスティバルでアニメーションを発表しており、 ロンドン国際アニメーションフェスティバルやPunto Y Raya 2018 グランプリなど受賞歴多数。Mike Pelletier (オランダ)
オランダ・アムステルダムを拠点に活動するカナダ人アーティスト。 美術史的な実践から情報を得て影響を受けながら、 テクノロジーを使ってどのように人体を表現するかに焦点を当てている。デジタル空間と物理的な空間の間にある不気味な谷間に迷い込むような彼の映像作品は世界中の展覧会やフェスティバルで展示され、 2016年にはPrix Ars Electronica Honorary Mention、 2017年にはFILE Video Art Awardを受賞している。Yoshi Sodeoka(アメリカ)
ネオサイケデリックなイメージが強いその作風はノイズ、 パンク、 メタルといった様々な音楽的バックグラウンドから生まれている。NYにおいて20年以上、 ビデオ、 GIF、 プリントなど様々なプットフォームで活動。ファインアート、 音楽、 出版物や広告などの領域へも踏み込み、 ポンピドゥーセンター、 テート美術館、 MOMAなど国内外で取り上げられる。彼の活動は、 Tame Impala、 Beckとのコラボレーションや、 Apple、 Samsung、 Nike、 Adidasのための作品など多岐に渡る。国内出展アーティスト
Yamato Sekiguchi(from ANTi-V)
ビジュアルアーティスト。 1978年日本に生まれる。 VJとしてライブパフォーマンスやダンスミュージックでユニークなプロジェクションに取り組んだ後、 より自由なビジョンを求めて音から光・熱・電磁波までの周波数領域を芸術表現の媒体とする。 近年の作品に、《circular continuum》《Interference scene with Three Coils》。また、 ANTIBODIES collectiveのメンバーでもあり、 2021年にはオウンドメディア【ANTi-V】を立ち上げ絶賛公開中です。Bemnmn
映像作家。 CG /実写映像、 グラフィックデザイン
主な作品にDMBQ「Cosmos, Univers」MV、 7FO「泡(Hou)」MV、 Rie Lambdoll feat.YoshimiO「The Voices」MV、 ANTIBODIES Collective「抗う体」(山形ビエンナーレ2020出品作品)、 あふりらんぽのアルバム「AFRIVERSE」ジャケット&フライヤーデザインなど。田中活彦
1987年生まれ。 京都精華大学芸術学科映像コース卒業。 CGクリエイターとして働きながら、 不定期で個人作品を制作。 定形外にはみ出た部分の、 その形でしか存在し得ない部分を大切にしている。蒲池郁弥
1998年生まれ。 京都芸術大学情報デザイン学科卒業。 大学在学時にCG表現の自由さに魅力を感じ、 3DCGを中心にグラフィック、 映像制作を続ける。Shusaku Kaji
オーディオ・ビジュアルアーティスト。 主に自然現象や物質の持つプリミティブで根源的な美しさを、 電気的手法で表現している。 電気信号やビエオシンセで生み出すアナログ映像をデジタルミックスした抽象的な音響映像作品はNOVA、 EMAF、 Punto y Raya等の国際的なフェスティバルで選出・上映されている。 2021年にはマルタ国立芸術センターでの企画展「Twilight Zone」で新作発表。 映像デザインスタジオJIKAN Design代表。
ライブアーティスト
豊田奈千甫
舞台音楽や映像作品の音楽を制作。電子音楽、ワールドミュージック、ロック、ジャズなどを昇華し、空間を立体的に表現したサウンドデザインを行う。ノンバーバルパフォーマンス「ギア」、コンテンポラリーダンス「VACUUM ZONE」(東野祥子)、演劇『ハムレット」(大阪HEPホール)などの楽曲を制作。2020年から立体音響システムを使用したサウンドインスタレーションを開始。Moan
増子真二 (DMBQ,BOREDOMS) のソロ活動としてスタート、 2012年よりユニット名義を『Moan』としてMaki(DMBQ)との正式ユニットとなる。 アルバム『Think About Forgotten Days』『Bookshelf Sanctuary』を発表。 ドローンやミニマル、 電子音楽等の要素をちりばめた独自の音楽手法は、 Pitchfolkのピックアップ・アルバムに選出される等、 海外メディアを中心に大きな話題を呼んでいる。和泉希洋志
日常生活にある五感をテーマに、 絵画、 彫刻、 CG、 ビデオ映像、 サウンドを自在にリミックスし作品を編み上げるマルチアーティスト。 1997年にリチャード・D・ジェームス(エイフェックス・ツイン)主宰リフレックスよりソロ・デビュー。 多くのコンピレーションへの曲提供、 竹村延和、 OOIOOなどのリミックスも手掛ける。 小杉武久のサウンド・パフォーマンス、 ボアダムスのライブやレコーデイングに参加。 大阪中津「SOMA」を拠点に食の提示、 ギャラリーの運営も行う。
会期 : 2021年12月1日(水)~4日(土)
会場 : JIKAN<space>
時間:15:00~21:00
料金:入場無料
E.T.(Electric Treatment)電子音楽の夕べvol.6
日時:12月4日(土) 17:00~21:00 ※開始時間は変更になる場合あり。イベント特設サイトにてご確認下さい。
会場 : JIKAN<space>
ライブ入場料 : 前売 2,000円 / 当日 2,500円 ※入場制限する場合あり
※前売希望の場合は event@jikan.tv まで連絡。問合 : 06-6480-7038(JIKAN Design)
主催 : 有限会社JIKAN Design
企画制作 : 有限会社JIKAN Design・SOMA
協力 : SOMA
大阪市西区京町堀1-7-11
キューアス京町堀ビル6F