ブラジル都市部にあふれるグラフィティを、コミック・映像・トークを通して多角的に読み解く催しが、緑地公園の古本屋・blackbird booksにて開かれる。
企画とコンテンツ制作は、「デザイン・文化人類学」を指針に活動している阿部航太。彼がサンパウロに滞在した半年間に体感した、ブラジルにおけるグラフィテイのあり方や、そこで出会ったアーティストたちの思想を、ドキュメンタリーコミック/ドキュメンタリー映像というかたちにまとめた。
今回のイベントではそれらを発表するとともに、ブラジルのグラフィティアーティストやブラジル芸術研究者、社会福祉士を招いたトークイベントにより思考を深める。
ブラジル都市部にあふれるグラフィティ。それは多様なルーツ、カルチャーが混沌とするブラジルの街から生まれた社会に関わるためのひとつの手段だった。東京で活動するグラフィックデザイナーの編者が、サンパウロに滞在した半年間で体感した都市風景。そこには歪んだ社会に抗いながら、その混沌の波を巧みに乗りこなすグラフィテイロ(グラフィティアーティストのブラジルでの呼称)たちがいた。彼らが彩るその風景は、私たちが知っている街の姿を痛快に批判しているように思えた。地球の裏側、多様性の最先端をゆくブラジルストリートをコミック/映像/トークを通して多角的に読み解く。
ーー本企画ウェブサイトより引用
「街は誰のもの?」in 大阪ブラジルのグラフィティから投げかけられたひとつの問い。 多角的なアプローチでその答えを追う。
日程:展示期間 2019年11月5日(火)〜17日(日)、上映・トークイベント 11月16日(土)・17日(日)
会場:blackbird books
開店時間:10:00~19:00(11月16日・17日は通常営業は17:00まで)
定休日: 月曜日
料金:展示は入場無料、上映・トークイベントは1500円(+税)+ワンドリンクオーダー
企画内容:
[展示]
ブラジルにおけるグラフィテイのあり方や、そこで出会ったアーティスト たちの思想を、都市論に結びつけながら描くドキュメンタリーコミック『PAISAGEM DAS CIDADES 都市の風景』 編者が現地で買い付けてきたブラジルのZINEの販売も行う。
[上映・トークイベント]※要予約
ドキュメンタリー映像『グラフィテイロス』の上映(70分)とアフタートーク(70分)のセットでのイベント。各回定員25名。
『グラフィテイロス』
グラフィティアーティスト通称“グラフィテイロ”。ブラジルの4 都市を 巡り出会った5人のグラフィテイロへのインタビューを通し、彼らが 街へ出て描くその背景と今にせまる。 [ブラジル2018-19/70 分/ポルトガル語音声/日本語字幕]
アフタートーク
11月16日(土)18:00〜20:30 「グラフィテイロは日本で何を描くか?」 ゲスト:Titi Freaks(グラフィティアーティスト)、都留ドゥヴォー恵美里(ブラジル芸術研究者・フランス語講師)
11月17日(日)18:00〜20:30「絵は街に出ていけるか?」 ゲスト:林 智樹(社会福祉士・学芸員有資格)
予約についてはblackbird booksウェブサイト参照。
問合:info@trashtalkclub.com
豊中市寺内2-12-1 緑地ハッピーハイツ1F