彫刻や映像というメディアで作品を制作する井田大介の個展が、南堀江のTEZUKAYAMA GALLERYにて開かれる。
井田は、現代社会における具体的な事象を解体・再構築しながら、社会システムの歪みやジレンマをテーマに制作してきた。例えば、「富士の山ビエンナーレ2016」で発表した《paper wheels》では、インターネット登場以降の製糸業を題材として扱い、グローバル化が地域産業に与えた影響を暗示するような形で、紙のロールと三輪車を使った映像インスタレーションを発表した。
半年間、マネキンについての取材と撮影を行い、本展では、インターネット以降の地域産業などと、近代マネキンの歴史を緩やかに交差させながら、欠損した古代彫刻と各時代の象徴的なマネキンなどを組み合わせた彫刻や写真で構成。インターネット以降の彫刻表現を実践してきた井田による、近代化に伴い輸入された「彫刻」に新たな視点を与える試みとなる。
会期:2019年11月15日(金)〜12月14日(土)
会場:TEZUKAYAMA GALLERY
開廊時間:12:00〜19:00
定休日:日曜・月曜日、祝日
料金:入場無料
問合:06-6534-3993
大阪市西区南堀江1-19-27 山崎ビル2F