画家・小川雅章の個展「Osaka Lonesome Road」が、2022年3月31日(木)よりオソブランコのギャラリーで開催される。
小川が描くのは、おもに大阪市の湾岸沿いに広がる工場地帯だ。かつては「東洋のマンチェスター」と呼ばれるほど隆盛を極めていた大阪の産業は、時代とともにじわじわと衰退。1990年代には、荒野を思わせる閑散とした風景が広がりはじめる。小川はその景色に魅せられ、シャッターを切り続けていた。工場とともに描かれているのは、愛犬のテツ。写真を撮ろうと歩き回っていたとき、大正区南恩加島の鉄工所で譲り受けたという。寂しい風景にしっくりと馴染む、今は亡き犬の姿が愛おしい。
会場では今回、前回の展覧会出品作品の目録的画集「Osaka Lonesome Road」と、小川が装画を担当した「大阪」(岸政彦、柴崎友香 著 河出書房新社)も販売予定だ。
小川雅章個展「Osaka Lonesome Road」
会期:2022年3月31日(木)~4月17日(日)12:00~20:00
※土曜・日曜・祝日は19:00まで会場:オソブランコ
休廊:水・第2土曜
問合:06-7504-4332
大阪市浪速区幸町1-2-36 2F
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