此花のBlend Studioにて、グループ展「bandwagon effect」が開催される。

企画したのは、大阪在住の若手コレクター・播磨勇弥。会社勤めの傍ら、アーティストへのインタビュー、展覧会のレビューなどを掲載するWebサイト「週末の。アート」を運営している。2021年1月には若手アートコレクター有志によるコレクション展「Collectors’ Collective」を大阪で初開催した。

今回の企画は、播磨の「作品そのものよりも、どの作家の作品であるのか、どのギャラリーの展示であるのかといったような、一種の情報が優先され、本来向き合うべき作品と十分に向き合えていない状況が生まれているのではないか」という疑問から生まれた。
本展の作家名・作品名は会期前〜会期中には一切開示されない。そのような状況ゆえに、純粋に目の前の作品と向き合う、情報に頼らない鑑賞体験を強いられるという異色の企画だ。

本展公式サイトの出展アーティストのページには、ほんの数文字のアルファベットを残して黒塗りにされた17名のアーティストの名前が並ぶ。情報を一切排した美術作品鑑賞とは一体どのようなものなのか―未知の体験に期待しながら会場に足を運びたい。