藤井寺のアーティストランアパートメント「マンションみどり」にて、立花光の個展「火照り」が開催される。
立花は、1997年大阪府生まれ。京都市立芸術大学構想設計専攻に在籍。キャラクター、レトロスペクティブ、模型、郵便などを手がかりに、詩やインスタレーションの形式を用いて思索している。
初個展となる本展では、ここ数年のコミュニケーションの変容の中で感じられるようになった「気恥ずかしさ」を主題にしたインスタレーションを、2室で展開する。
なお、会場のマンションみどりには、1階に共同スペース、ギャラリー兼スタジオ、2階より上に個室があり、入居しているクリエイターやアーティストがマンションのリノベーション、展示、イベントの企画・開催を行っている。住人の一人である西村昂祐の個展が、同時期に近隣のアサノヤにて開催されるので、あわせて訪れたい。
作家ステートメント
ここ数年、私たちは茫洋とした余暇にありながら、どこか身の置き所のない思いをし続けている。あるいは目の前を通り過ぎる一先ずの対応に、見守るしかないような気恥しさを覚える。ファミレスではメモ用紙で注文をし、コンビニのお釣りはトレイの上で受け取り、Zoomの会議では発言のあと一歩下がるようにしてミュートにする。Amazonの置き配は私たちには無関心で、とにかく配達を完了させる。コミュニケーションやメッセージは、あった事実として物のように置いて帰られ、発言や行為、現象はすべて置き配のように済ませられる。私たちは通り過ぎていく言語の後ろで、疎外感から面映ゆい思いをさせられる。『火照り』では、いまの私たちを取り巻く「気恥ずかしさ」を再空間化する。
会期:2022年2月25日(金)〜3月6日(日)
会場:マンションみどり ギャラリー、301号室
時間:13:00〜20:00
料金:入場無料
藤井寺市惣社2-5-22