此花のシカクにて、クレハフーズの初個展「100均商品だけで食品サンプルを作ってみた展」開催。
クレハフーズ(寺田くれは)は、1998年大阪生まれ。自身が食べものに感じる「かわいい」や「好き」という感覚を軸に、制作活動を行っている。高校生の時から食品サンプル制作に興味を持っており、2020年には100円ショップの商品だけを使って食品サンプルをつくってみる過程と、その時々で感じたことを写真と文章でまとめたZINEを発行。
ZINEをつくった理由について、寺田は以下のようにコメントしてくれた。
「高校生の頃から大学4年生のときに食品サンプル職人の養成スクールへ行くことを決めていました。そこで学んだ手法を使って、作品をつくっていきたいと思っていたんです。
新しい知識や技術を得ることはもちろん自分にとってプラスですが、それを得る前にしか見えないもの・行き着かない思考があると思っていて。それは知識を得てからではなかなかクリアな状態で戻ることができない貴重な感覚。スクールへ行くことで、それが『もうすぐ失われるのかもしれない』と気づいたときに、いい機会だから、いまの自分がつくりたいものに向き合って、記録としてしておくと面白いかもしれないと思ったんです」
今回、ZINEのなかで実際に制作した食品サンプルの現物や、展示に合わせて制作した新作を展示する。
なお会期中、会場の近くにあるクリエイティブスペース・FIGYAの前に設置されているガチャガチャマシーンに、前述のZINEのなかで使用した材料をモチーフとした形のグミのキーホルダー(4種)がセットされる。FIGYAの前の自動販売機の上には、クレハフーズが以前制作した光るゼリー「LEDゼリー」も常設されているので、展示とあわせて楽しみたい。
クレハフーズ「100均商品だけで食品サンプルを作ってみた展」
会期:2022年3月27日(日)〜4月17日(日)
*不定休。会期中の休みはシカクのWebサイトにて確認のこと。会場:シカク
時間:13:00~19:00
大阪市此花区梅香1-6-13