東大阪市花園ラグビー場の南側に位置する東大阪市民美術センターにて、特別展「ひみつの花園 -Our secret flower garden-」が開催される。
「花園」という地名の由来ははっきりしていないが、昔、この地には花園があったと言われている。
本展はこの伝承に立ち返り、孤独な少女が庭の再生をとおして人生の喜びを取り戻していくバーネット著『秘密の花園』を出発点に、ラグビーの聖地「花園」に現代美術の花園を出現させようとするものだ。
植物図鑑から図像を切り抜いて床面に配置する《名称の庭》などで知られる渡辺英司や、花や植物を切り絵による水彩画で表現する今村文など、年代も手法もさまざまな5人の現代美術作家が、花をモチーフにした作品を展開する。
【参加作家プロフィール】
今村文
1982年愛知県生まれ。2008年金沢美術工芸大学大学院美術工芸研究科絵画専攻油画コース 修了。おもな展覧会に「芸術植物園」(2015年、愛知県美術館) 、あいちトリエンナーレ2016 (2016年、愛知県)、「アイチアートクロニクル1919-2019」(2019年、愛知県美術館)、VOCA展2020 (2020年、上野の森美術館)など。
大塚泰子
1968年広島県生まれ。1995年多摩美術大学大学院美術研究科絵画専攻版画修了。2004-05 年ポーラ美術振興財団海外研修員として英国にて研修。2009-10年文化庁新進芸術家海外研修制度により英国にて研修。おもな展覧会に「プロジェクトN」(2002年、東京オペラシティーアートギャラリー)、「アイチアートクロニクル 1919-2019」(2019年、愛知県美術館)、「DOMANI plus@愛知│まなざしのありか」(2022年、愛知芸術文化センター)など。
奥田美樹
愛知県生まれ。1997年愛知県立芸術大学大学院美術研究科油画専攻修了。おもな展覧会に「奥田美樹展 -natural- 」(1999年、清須市はるひ美術館)、「美術を遊ぶ展」(2009年、稲沢市荻須記念美術館)など。
山田純嗣
1974年長野県生まれ。1999年愛知県立芸術大学大学院美術研究科油画専攻修了。おもな展覧会に「ポジション2012」(2012年、名古屋市美術館)、「アイチのチカラ!」(2013年、愛知県美術館)、「絵画をめぐって 理想郷と三遠法」(2014年、一宮市三岸節子美術館)、 「BIWAKOビエンナーレ」(2016年、近江八幡旧市街)、「アイチアートクロニクル1919-2019」(2019年、愛知県美術館)など。
渡辺英司
1961年愛知県生まれ。1985年愛知県立芸術大学彫刻科卒業。2004-2005年文化庁芸術家在外派遣研修員(エジンバラ芸術大学客員研究員)。おもな展覧会に「出会い」展(2001年、東京オペラシティアートギャラリー)、「笑い展:現代アートにみる『おかしみ』の事情」(2007年、森美術館)、あいちトリエンナーレ2010 (2010年、愛知県)、「ミーツ・アート 森の玉手箱」(2014年、箱根彫刻の森美術館)など。
特別展「ひみつの花園-Our secret flower garden-」
会期:2022年5月4日(水・祝)~6月19日(日)
会場:東大阪市民美術センター
参加作家:今村文、大塚泰子、奥田美樹、山田純嗣、渡辺英司
時間:10:00〜17:00 ※5月27日(金)は20:00まで開館(最終入場は閉館時間の30分前まで)
休館:月曜日(月曜日が祝日の場合は翌平日)
入場料:一般500円 ※高校生以下、障害者手帳等をお持ちの方(介助者1名を含む)、東大阪市内65歳以上(住所・生年月日記載があるものの掲示が必要)は無料
【関連イベント】
(1) アーティストトーク
参加アーティストが自作の見どころについて語る。
日時:
5月4日(水・祝)
14:00 今村文 14:30 大塚泰子 15:00 渡辺英司
5月14日(土)
14:00 奥田美樹 14:30 山田純嗣
※所要時間は各30分程度。参加無料(要入場券)、申込不要。(2) 学芸員によるギャラリートーク
日程:5月8日(日)・15日(日)
時間:14:00〜14:45
参加無料(要入場券)、申込不要。(1)(2)ともに新型コロナ感染防止対策により、入場制限を行う場合あり。
【コラボレーション企画】
〇お花の和菓子の限定販売
今村文の作品をモチーフとした創作和菓子を菓心庵絹屋にて限定販売。
〇『秘密の花園』書籍展示
東大阪市立花園図書館にて、バーネット著『秘密の花園』の書籍と併せて小作品を展示。
詳細は本展Webサイト参照。問合:東大阪市民美術センター 072-964-1313
東大阪市吉田6-7-22