中之島の国立国際美術館にて、2022年度最初のコレクション展「コレクション1 遠い場所/近い場所」が開催される。
本展では、コロナ禍での行動や移動の制限によって近視眼的になりがちな我々の視界を広げてくれるような作品を紹介。東欧からロシア地域に関連する作家の作品と、新収蔵品を中心とした沖縄出身の作家の作品を、それぞれ小特集として展示する。
第二次世界大戦、アメリカ・ソ連の冷戦、ソ連崩壊、そして現在のウクライナ侵攻に至るまで、東欧〜ロシアは常に政情不安に翻弄されてきた。本展では、ウクライナ出身でベルリンを拠点に活動するボリス・ミハイロフによる故郷をモチーフにした作品や、強制収容から生還した経験をもつポーランド人のユゼフ・シャイナ、ユダヤのルーツをもつクリスチャン・ボルタンスキーなど、社会の大きな変化の中で芸術を生み出してきた作家たちの作品を紹介する。
また、今年は沖縄の施政権が日本に返還されてから50年の節目の年。今回の展示では、沖縄出身の40代以下の作家である石川竜一、山城知佳子、ミヤギフトシによる、写真や映像作品が紹介される。本土復帰以後に生まれた作家たちが、今なお戦後の難しい問題をはらむ沖縄の現実をどのように捉え、またどのように表現しているのか。それぞれの作品にじっくりと向き合って受け止めたい。
出品作家:竹川宣彰、ミロスワフ・バウカ、イリヤ・カバコフ、クリスチャン・ボルタンスキー、ボリス・ミハイロフ、ユゼフ・シャイナ、アーグネシュ・セープファルヴィ/チャバ・ネメシュ、石川竜一、山城知佳子、ミヤギフトシ、エミリー・カーメ・ウングワレー、松本陽子、坂本夏子、イサム・ノグチ、青木野枝、戸谷成雄、北辻良央、カリン・ザンダー、マーク・マンダース、須田悦弘、アレクサンダー・コールダー、ジョアン・ミロ、ヘンリー・ムア、高松次郎
会期:2022年6月25日(土)〜8月7日(日)
会場: 国立国際美術館 地下2階展示室
時間 :10:00〜17:00、金・土曜は 20:00 まで ※入場は閉館の30 分前まで
休館:月曜日(ただし7月18日(月・祝)は開館し、7月19日(火)は休館)
料金:一般 430円(220円) 大学生 130円(70円)
( )内は 20 名以上の団体料金
高校生以下・18歳未満・65歳以上無料(要証明)
心身に障がいのある方とその付添者 1 名無料(要証明)
夜間割引料金(対象時間:金・土曜の 17:00〜20:00)一般 250円 大学生 70円
*無料観覧日:6月25日(土)、7月2日(土)、8月6日(土)キュレーター・トーク
日時:7月16日(土)14:00~
講師:橋本 梓(国立国際美術館主任研究員)
参加費:無料
※詳細は決まり次第、美術館Webサイト・SNS等でお知らせします。必ず事前にご確認ください。問合:06-6447-4680
大阪市北区中之島4-2-55