ファインダーを覗きピントを合わせたり、アングルや構図を決め、シャッターを押す。そこにはどうしてそこにピントを合わせたのか、どうしてその構図にしたのか、いわゆる撮影意図があるものです。
松本はそのような主観的な撮影に対する演出をあえて排除するため、ライカMDaというファインダーのないフイルムカメラに、自分の視野に最も近いと感じられる28mmのレンズを付け、大阪の街を徘徊し、ノーファインダーでシャッターを切ります。
そうやって撮影をしていると、ただ無意識下でシャッターを下ろしたという事実だけがあとに残り、より本能的に大阪の街を撮影できると感じたと言います。展覧会名「大阪184(06)」は、市外局番の前に「184」を付けて発信すると自分の電話番号を相手に通知しないようにすることができる、いわゆる「非通知設定」を意味しており、あくまで匿名の人間となり、大阪を撮影していることから題されました。
今回、初個展となる松本のカメラが捉えた大阪の姿をどうぞご高覧ください。
(主催者より)
松本拓海
1992年生まれ、大阪府出身。
2014年、ビジュアルアーツ専門学校 放送・映画学科卒業。同年より、映画館シネ・ヌーヴォにて映写技師として働き始め、2021年退職。
会期:2022年8月2日(火)〜14日(日)
会場:ギャラリー・ソラリス
時間:11:00〜19:00
休廊:8月8日(月)休廊
料金:入場無料
問合:06-6251-8108 hello@solaris-g.com
大阪市中央区南船場3-2-6
大阪農林会館B1F