全国各地のミニシアターとコミュニティシネマが、若い観客に向け、地域の映画館と多様な映画の魅力を伝える上映企画「夏休みの映画館2022」を開催。全国7会場のうち、大阪では九条のシネ・ヌーヴォで、7月30日(土)~8月5日(金)の期間に行われる。
「夏休みの映画館」は、2021年にスタート。子どもたち(小学生~高校生、大学生)が地域の映画館を訪れ、さまざまな作品と鑑賞体験に出会うきっかけづくりを行っている。未来の観客を育てるとともに、地域と映画館とのつながりを深めることを目指す取り組みだ。
今年のプログラムのひとつである「サイレント映画」は、各会場で独自のラインナップとなっている。シネ・ヌーヴォでは、『月世界旅行』『荒武者キートン』を、鳥飼りょうのピアノ生演奏と活動写真弁士・大森くみこの活弁付きで上映。さらに、大森が活弁体験ワークショップも実施する。
また、宮沢賢治の童話を高畑勲監督がアニメーション映画化した『セロ弾きのゴーシュ』上映後には、音楽家/チェロ演奏家・中川裕貴によるレクチャー付きミニコンサートが。湯浅政明監督の『夜明け告げるルーのうた』にも、ミニシアターを応援する関西の学生グループ「映画チア部」によるアフタートークが控える。
ほかにも、“中学生、高校生に見てほしい映画”として、『キャロル』『タレンタイム~優しい歌』『ちむぐりさ 菜の花の沖縄日記』『ロシュフォールの恋人たち』をセレクト。それぞれの作品に合わせた、多彩なゲストによるミニレクチャーやトークはもちろん、フランス・オーシュ市のミニシアター「Cine32」のブランディーヌ・ボーヴィーが、映画製作の舞台裏や撮影方法を解説する動画上映も必見。バラエティに富んだプログラムを通し、映画を多角的に楽しみたい。
期間:2022年7月30日(土)~8月5日(金)
会場:シネ・ヌーヴォ
料金:一般1,500円、シニア1,200円、学生・会員1,100円、子ども(高校生以下)500円
問合:06-6582-1416(シネ・ヌーヴォ)
大阪市西区九条1-20-24