此花のギャラリー、the three konohanaにて、森村誠の個展「the pre-emptive multi-task」が開催される。
森村は1976年山梨県生まれ。現在は大阪を拠点に活動。
特定の情報が記された印刷物に、自らの手による行為を幾重にも積み重ねて作品を制作。地図の文字情報を修正液で消してつなぎ合わせ架空の都市を作り出す《OTW(on the way)》シリーズなど、印刷物上の情報の用途やイメージから別の視点を促す表現が印象的な作家だ。
本展では、パソコンのCPUの機能を示す「pre-emptive multi-task(非協調的マルチタスク)」を比喩的なキーワードとして設定。前期展では2000年代半ばから昨年までに制作された作品約30点を公開し、後期展では最新作「PoSD」シリーズの作品を6点程度発表。双方の展示作品に通底する、森村の作品制作・表現の傾向と今後の展開を探る。
全ての作品シリーズを表層的に捉えると、時々彼の作品とは思えないようなイレギュラーな表現が現れるという(ギャラリーWebサイトより)。前・後期の展示を通して観ることで、森村の長年の制作活動の一貫性とその特異点がどこにあるのか、考えてみたい。
森村 誠「the pre-emptive multi-task」
会期:2022年10月27日(木)~12月11日(日)
前期 10月27日(木)~11月20日(日)
後期 11月26日(土)~12月11日(日)
※前後期で作品を入れ替え会場:the three konohana
時間:12:00~19:00
休廊:月〜水曜、11月24日(木)~25日(金)
問合:06-7502-4115 info@thethree.net
大阪市此花区梅香1-23-23-2F