見えているようで見えていない事
見えていないようで見えている事
火をつけたお線香がすっと和紙にすいこまれ
光と気が通る住岡真夕子
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この密やかで呪術的なアートワークに、
わたしは光の階(きざはし)と名付けた。
和紙や洋書のページなどの紙を線香で焼き通し穴を開けては、
レース状に透かし模様を刻む手法で制作している住岡真夕子氏。
一見繊細でフェミニンな印象の作品に近寄って見ると無数の焼き穴。
丸みを帯びたそれらは茶色い輪郭を広げどんどん増殖する生き物のよう。
綺麗に虫に食われた風通しの良い葉っぱのようにも見える。
中には二次元を突き抜けて三次元に飛び出すような物も。
じゅっと線香が刻まれた100枚余りの作品。
ふわり現世に漂う様をとくとご覧ください。gallery yolcha 車掌
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住岡 真夕子
1998 年 大阪芸術大学卒業。 関西を中心に個展、グループ展多数。
ヨーロッパ、ブラジル等でのワークショップに参加。
会期:2022年10月29日(土)〜11月27日(日)※11月5日(土)、13(日)は臨時運休
会場:gallery yolcha
時間:13:00〜19:00(日曜のみ 12:00〜19:00/最終日は18:00まで)
定休: 火〜木曜
料金:yolcha 運賃制(300円で乗車券を購入/同金額分ドリンク利用可)
大阪市北区豊崎1-1-14