ソラリスでは11月29日より12月11日まで、育緒 写真展「Träumerei トロイメライ」を開催いたします。ソラリスで育緒氏の写真展は5度目の開催となります。
育緒氏は京都に生まれ、東京、メキシコシティ、ハリウッド、サンフランシスコなどに暮らし、現在は東京と京都を行き来しながら活動している写真家です。2003年から2年間にわたって滞在したハリウッドでの、自由や快楽におぼれていく人々、街の様子を捉えた作品「甘い地獄」では、2007年 土門拳文化賞を受賞し、「文明や物質社会への鋭い批評精神をもった作品で、表現者としての鋭い視点や思想性が光る秀作」と評されました。
『Träumerei トロイメライ』は育緒氏が、長いコロナ渦の生活や悲観的なニュースに溢れる閉塞的な空気から離れるように、出入国管理が緩和されたばかりのベルギーの小さな農村へ旅に出て、撮影した作品となります。
いろんなものを穏やかに見つめて過ごす時間の中で、世界を信じる気持ちを取り戻すようにのびのびと光と戯れ、撮影し生まれた今作『Träumerei トロイメライ』は、生きることへの願いをかたどったように見えます。
また展覧会にあわせ、今作『Träumerei トロイメライ』とともに過去作である、『プラトンの洞窟』、『瞬きもせず』を収録した96ページに及ぶ写真集「3 straight stories with 125 photographs」(FCR books)が刊行されます。
カメラのデジタル化と、日本社会のデジタル化を重ねあわせながら、「実体」を失うことの意味に目を向けた『プラトンの洞窟』。
20代に中米のグアテマラ共和国で撮影したポートレートを50代になった今、見つめ直して再構成した『瞬きもせず』。
そして、明るい外に眼を向け、今の自分の思いを写した『Träumerei トロイメライ』。これら3つの作品シリーズから構成された今写真集は、育緒氏が作品「甘い地獄」で評された時と変わらぬ<文明や物質社会への鋭い批評精神>を持った作家であることを感じさせます。
ぜひこの機会に足をお運びください。
(ギャラリーより)
会期:2022年11月29日(火)~12月11日(日)
会場:ギャラリー・ソラリス
時間:11:00~19:00
休廊:12月5日(月)
料金:入場無料
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スライド&トークイベント
日時:12月3日(土)、10日(土)19:00~ ※3日(土)は満席
定員:各回10名
料金:1,000円プリント・ビューイング
日時:12月2日(金)16:00~、3日(土)14:00〜、9日(金)19:00~、10日(土)16:00~
※3日(土)、10日(土)は満席
定員:各回3名
料金:1,000円写真集の作り方
日時:12月2日(金)19:00~、3日(土)16:00〜、9日(金)16:00~、10日(土)14:00~
※2日(金)、3日(土)、10日(土)は満席
定員:各回3名
料金:1,000円※関連イベントは申込フォームより申込。
問合:06-6251-8108 hello@solaris-g.com
大阪市中央区南船場3-2-6
大阪農林会館B1F