アーティスト・GOMAの個展「ひかりの地図」が、心斎橋のPARCO GALLERYにて開催される。
GOMAは、オーストラリア先住民アボリジナルの伝統楽器「ディジュリドゥ」の奏者として国内外で広く活動していたが、2009年に交通事故に遭い、高次脳機能障害の症状により活動を休止した。一方、事故の2日後から緻密な点描画を描きはじめるようになり、現在では画家としても多数の個展を開催している。
本展は2022年9月に東京・渋谷PARCOにて開催した個展の巡回だが、GOMAの地元・大阪での開催に際し新作を追加、約40点を展示・販売する。会期中にはGOMAによるイベントも開催予定。
2009年の交通事故による高次脳機能障害と記憶喪失を経て、事故の2日後から緻密な点描画を描き始めたGOMA。世界屈指のディジュリドゥ奏者であり、事故前は絵画とほとんど縁がなかったというGOMAが描き出すのは、「意識を消失したあとに見た景色」である。
事故から10年以上経ったいまでも、意識を失った昏睡状態に陥ることがあるというGOMAは、意識が回復するまでに見える光景の記憶に、一定のルールが存在することを発見した。本展「ひかりの地図」では、GOMAが意識を喪失してから回復するまでの景色を段階ごとに構成し、ある規則を持った「地図」として鑑賞者に追体験してもらうという初の試みに挑戦する。
2018年、NHK ETVのドキュメンタリー番組でアメリカの研究所を訪れたGOMAは、脳に傷を負ったことで突如特異な能力が開花する「後天性サヴァン症候群」と診断される。GOMAはそれ以来、医師や科学者、同症状を持つ人々との対話を通して、自身の創作行為に一種の普遍性を見出すようになったという。
GOMAが「ひかり」と呼ぶ作品はどれも、現実の意識から遠く離れたところで出会った景色を描いている。その景色は、人種や国境を超えて、わたしたちの体の奥底に眠る「ひかり」の姿を呼び起こすことだろう。
(主催者より)
会期:2023年3月4日(土)〜21日(火・祝)
会場:PARCO GALLERY(心斎橋PARCO 14F)
時間:10:00〜20:00
※入場は閉場の30分前まで ※最終日は18:00閉場料金:一般500円(税込)
※小学生以下無料イベント
心斎橋ネオン食堂街2周年記念 &GOMA EXHIBITION「ひかりの地図」 SPECIAL EVENT
会場:心斎橋PARCO B2F TANK酒場/喫茶
日時:(1)3月3日(金)19:00~ (2)3月10日(金)18:00~
DJ:
(1) Guest DJ:DJ DYE(THA BLUE HERB) DJ:Jun Takayama(speedometer. / ASANOYA BOOKS )Kunio Asai
(2) DJ GOMA & THE MAD RAVERS PARADISE
FOOD:tamutamucafe
大阪市中央区心斎橋筋1-8-3
心斎橋PARCO 14F