東京を拠点に活動する写真家・池野詩織の個展が、谷町六丁目のPOLにて開催される。
池野は1991年神奈川県生まれ。主にファッションや音楽、コマーシャルなど、ジャンルを問わず写真表現の活動を続けるほか、展示の開催や作品集の発表など、国内外で精力的に活動している。
本展では、かつて祖父母が住み、幼少期から何度も訪れたという佐渡島の写真を、作家初の手焼きのカラープリントにて展示する。
ステートメント
日本海に浮かぶ稲妻のような形をした佐渡島の、真ん中に祖父母の家がある。
幼少期は田植えの季節のたびに島に渡り、田んぼでよく遊んだ。
田んぼの中のお玉杓子や跳ねる蛙を姉と競って捕まえた。春は筍を掘って、夏は海で泳いだ。
都市生まれの私にとって、この島の自然は特別だった。
祖父母の家は3年前に空き家になり、それを機に久しぶりに来島した。
家主をなくした家は、あっという間にあらゆる生物に飲み込まれていた。
懐かしさと入り混じって、わたしは不思議な違和感を感じていた。
そして記憶を辿るように、祖父母の家と島の記録をはじめた。
池野詩織 exhibition「ぬかるみの記憶」
supported by Pulp会期:2023年4月15日(土)〜30日(日)
会場:POL
時間:月・火・金曜 13:00〜18:00、土・日曜 12:00〜19:00
休業:水・木曜
オープニングレセプション
日時:4月15日(土)19:00〜21:00
DJ:DJあべべ (from soundbond)
料金:入場無料
大阪市中央区谷町6-18-29 2F