
大阪中之島美術館で、「Parallel Lives 平行人生 — 新宮 晋+レンゾ・ピアノ展」が開催される。
共に1937年生まれの新宮晋とレンゾ・ピアノは、関西国際空港旅客ターミナルビルの国際建築コンペを機に出会った。1989年にピアノが、「風のアーティスト」として注目を集めていた新宮に「見えない空気の流れを見えるようにしてくれないか」と依頼したことをきっかけに関西国際空港国際線出発フロアの『はてしない空』を共同制作する。その後、2人は、今日にいたる30年余りの間に、世界中で10を数えるプロジェクトに共に取り組んできた。
展覧会では、緻密に造形された模型やプロトタイプ、さらに多角的かつインタラクティブな作品にて映像分野の先駆者として注目のイタリアのグループ、スタジオ・アッズーロが、二人によるスケッチや設計図、写真をもとに映像を制作、巨大なサイズで投影しながら詳しく紹介する。加えて、新宮晋の活動初期から今日までの象徴的な彫刻作品、レンゾ・ピアノの「ポンピドー・センター」や「IBMトラベリング・パビリオン」などの代表作の貴重な模型や資料、スタジオ・アッズーロによる映像も展示される。
新宮晋《はてしない空》(1994年)+レンゾ・ピアノ「関西国際空港旅客ターミナルビル」(1988-1994年) 4F国際線出発フロア、2016年 撮影:石田俊二 (RPBW) ©RPBW-Renzo Piano Building Workshop Architects レンゾ・ピアノ「関西国際空港旅客ターミナルビル」(1988-1994年)1994年 ©Fondazione Renzo Piano ©Kansai Airports ©Kawatetsu 新宮晋《コロンブスの風》(1992年)+レンゾ・ピアノ「ジェノヴァ港再開発」(1985-2001年) Ph: Morgavi, Mattia ©Morgavi, Mattia 新宮晋《コロンブスの風》(1992年)+レンゾ・ピアノ「ジェノヴァ港再開発」(1985-2001年) Ph: Basilico, Gabriele ©RPBW-Renzo Piano Building Workshop Architects レンゾ・ピアノ「スタヴロス・ニアルコス財団文化センター」(2008-2016年)、2016年 Ph: Denancé, Michel ©Denancé, Michel 新宮晋《宇宙》(2016年)+レンゾ・ピアノ「スタヴロス・ニアルコス財団文化センター」 (2008-2016年)、2016年 Ph: Dimitrakopoulos, George ©SNFCC 新宮晋《虹色の葉》(2021年)+レンゾ・ピアノ「565ブルーム・ソーホー」 (2014-2019年)、2021年 Ph: Joseph, Evan ©Bizzi & Partners 新宮晋《虹色の葉》(2021年)+レンゾ・ピアノ「565ブルーム・ソーホー」 (2014-2019年)、2021年 Ph: Aono, Shoko ©Bizzi & Partners スタヴロス・ニアルコス財団文化センターのための映像作品より Video frame by Studio Azzurro 新宮晋とレンゾ・ピアノ 2022年ジェノヴァ RPBWにて 撮影:石田俊二 (RPBW) ©Renzo Piano Foundation
「Parallel Lives 平行人生 — 新宮 晋+レンゾ・ピアノ展」
会期:2023年7月13日(木)~ 9月14日(木)
会場:大阪中之島美術館 5階展示室
時間:10:00 ~17:00 ※入場は16:30まで
休館:月曜 ※7月17日を除く
料金:一般 2,400円(前売 2,200円)、高大生2,000円(前売 1,800円)、中学生以下 無料
※前売り券販売期間(2023年5月13日(土)10:00~7月12日(水)23:59)のみ
大阪市北区中之島4-3-1
あわせて読みたい記事Editor’s Selects