2023年8月18日(金)から、シネ・リーブル梅田を会場に「ジャン・ユスターシュ映画祭」が開催される。
1938年にフランスで⽣まれたジャン・ユスターシュは、1960年代前後にジャン゠リュック・ゴダールやジャック・リヴェット、エリック・ロメールらカイエ・デュ・シネマの作家たちと知り合い、映画界へと進出。1973年に制作した初長編『ママと娼婦』は第26回カンヌ国際映画祭のコンペティション部門で審査員特別賞を受賞し、フィリップ・ガレルやジャック・ドワイヨンらと並び、「ポスト・ヌーヴェル・ヴァーグ」の重要人物と称された。しかし、その後は1本の長編と数本の中・短編、記録映画を手がけたのち、42歳で拳銃⾃殺し、その人生を閉じた。
日本では2019年に須藤健太郎『評伝ジャン・ユスターシュ 映画は人生のように』(共和国)が刊行され、同年にアンスティチュ・フランセ東京(現・東京日仏学院)で特集上映が組まれるなどしたが、これまでその作品をまとめて鑑賞できる機会は少なかった。今回の「ジャン・ユスターシュ映画祭」では『ママと娼婦』を含む、4本の作品が4Kデジタルリマスターで上映される。痛ましいまでに美しいその映画世界を堪能できる貴重な機会に、ぜひ足を運びたい。
上映作品:
『わるい仲間』Les Mauvaises fréquentations
1963年/フランス/⽩⿊/39分
出演:アリスティド・ドメニコ、ダニエル・バール、ドミニク・ジェール『サンタクロースの眼は⻘い』 Le Père Noël a les yeux bleus
1966年/フランス/⽩⿊/47分
出演:ジャン゠ピエール・レオー、ジェラール・ジメルマン、ルネ・ジルソン『ママと娼婦』 La Maman et la putain
1973年/フランス/⽩⿊/219分
出演:ベルナデット・ラフォン、ジャン゠ピエール・レオー、フランソワーズ・ルブラン『ぼくの⼩さな恋⼈たち』 Mes petites amoureuses
1974年/フランス/カラー/123分
出演:マルタン・ローブ、イングリット・カーフェン、ジャクリーヌ・デュフレンヌ
日程:2023年8月18日(金)〜
※上映スケジュールはシネ・リーブル梅田Webサイトを参照会場:シネ・リーブル梅田
料金:
TCGカード会員1,400円、一般2,000円、大学・専門学生1,500円、シニア1,300円、高校生・中学生・小学生以下1,000円、ハンディキャップ割引1,000円
※各種割引適用可
※特別興行のため株主ご優待券使用不可。株主提示割引使用可問合:06-6440-5930(シネ・リーブル梅田)
配給:マーメイドフィルム/コピアポア・フィルム
大阪市北区大淀中1-1-88
梅田スカイビルタワーイースト3・4F