Dai Fujimura(写真家)と味果丹(詩人)夫婦によるアーティストペア、Fujimura Familyの個展「unclothed」が、artgallery opaltimesにて2023年8月19日(土)から開催される。
写真や映像、詩、陶芸、ドローイングなどさまざまな要素を用いて、日常と表現が溶解した濃密な状態を、生きる証明として作品にするFujimura Family。2022年からは写真集『PROOF OF LIVING』(MARGINAL PRESS、2021年)の出版記念ツアーを行い、7月に大阪・田辺のLVDB BOOKSでvol.1「Soul dress up」を、9月に兵庫・加西のVoidでvol.2「Future Self」を開催、自らの作品や思想を自ら届け発信する展示を展開してきた。
今回のopaltimesでの個展は、Fujimura Family以前の名義であるmy ceramicsとして行った、2018年の「平安夜祝福」以来5年ぶりとなる。その後も作家の活動を見つめてきた同ギャラリー代表の内田ユッキが、前出のツアーで現在の彼らと再会したことを機に、年月の経過とともに進化していく作品や表現を、個展という空間で目の当たりにしたいとオファーした。
「unclothed」(=服を着ていない、裸の)という展覧会タイトルは、Fujimura Familyが自分たち自身を徹底的に掘り下げ、なぜ表現するのかを問い、構築したイメージや概念を壊す過程を繰り返すことによって導き出されたという。知らず知らずのうちに芽生える“こうでなければならない”という意識にとらわれない、現在地に立ってこそとらえられる未完成の出来事。そのなかに無限を見つめ、形に表そうとする実験的な試みが本展と言える。
多様な表現方法を組み合わせたインスタレーションで構成される会場では、陶芸作品などの即売も行われ、空間は即興的に変化していく。「未完成の今」がどのように場へ現れるのか、ぜひ体感してほしい。
会期:2023年8月19日(土)〜9月3日(日)
時間:月・木・金曜13:00〜17:00、土・日曜、祝日13:00〜19:00
休廊:火・水曜
大阪市住之江区粉浜1-12-1