大阪府内の障がいのあるアーティストの作品を、現代美術のマーケットに紹介するプロジェクト・カペイシャスが手掛ける展覧会の第20回展として、ハサミを駆使した切り絵を制作する曽祇一晃の個展が、Calo Bookshop & Cafe / Calo Galleryにて開催される。
曽祇一晃 Kazuaki Sogi
1977年大阪府生まれ。現在、大阪府羽曳野市の作業所に通いながら、週に1回、なないろサーカス団(奈良県王寺町)でも活動をする。
なないろサーカス団での活動は、午前中森に出かけ、皆で農作業や動物の世話をするのだが、昆虫愛を認められている彼は一人だけ、虫取り網を片手に昆虫探し。倒木の下のムカデなどの昆虫を探しては、優しく捕獲し観察。時間がくると、森に返して帰る。
切り絵は、小学校5年生の頃から始め、以来30年以上の切り絵アーティスト。昆虫などが恐竜と合体した、空想上の生き物、〇〇ザウルスを生み出している。
施設では気が向いたときに制作をし、A4サイズなら集中して3~4時間程で完成させる。終わらない場合は、自宅に宿題として持ち帰ることもある。
一枚の紙から現れる、トゲトゲしい造形は、彼の好きなものが連なった小宇宙。毒々しさと優しさが美しいシルエットに投影されている。–
capacious(カペイシャス)は大阪府内の障がいのあるアーティストの作品を現代美術のマーケットに紹介するプロジェクトです。カペイシャスを直訳すると、容量の大きい、包容力のあるという意味で、大きな仕切りのない袋をイメージしています。
現代アートの歴史や言葉による縛りなど既成の枠組みを取り外し、作品を純粋に鑑賞することで広がる可能性を追求しています。作者やその関係者(施設の方やご家族等)と、美術関係者やアートファンのあいだを繋ぎ、新たに広げながら、作品が多くの方々にコレクションされることを目指して活動しています。
カペイシャス展覧会#20 「曽祇一晃 個展」
会期:2023年12月5日(火)~12月16日(土)
会場:Calo Bookshop & Cafe / Calo Gallery
時間:12:00~19:00 ※12月9日(土)は~18:00、最終日の12月16日は~17:00
休廊:12月10日(日)、11日(月)
問合:capacious 事務局 c/o office N 06 6777 8305
Calo Bookshop & Cafe / Calo Gallery
大阪府大阪市西区江戸堀1-8-24 若狭ビル 5階