ジャン゠リュック・ゴダールやフランソワ・トリュフォーといった巨匠たちに大きな影響を与え、世代を超えて敬愛される映画監督、カール・テオドア・ドライヤー。2021年に好評を博した特集上映に続き、第2弾「カール・テオドア・ドライヤー セレクションvol.2」が、シネ・リーブル梅田で2024年1月26日(金)から開催される。
カール・テオドア・ドライヤーは1889年にデンマークで生まれ、1919年に『裁判長』で監督デビューを果たす。7作目の『あるじ』が国際的な認知のきっかけとなり、以降は『裁かるゝジャンヌ』や『奇跡』(ヴェネチア国際映画祭金獅子賞)、『ゲアトルーズ』など、1968年に79歳でその人生を閉じるまでに長編全14作品を発表した。
今回は2021年の特集時に上映された、ジャンヌ・ダルクを描いた代表作『裁かるゝジャンヌ』、家族の葛藤と信仰を問う『奇跡』など4作品のほか、サイレント時代の傑作にして劇場での初正式公開となる『ミカエル』、世界中でヒットしたホームドラマ『あるじ』、ドライヤー初のサウンド映画にして美しきホラー『吸血鬼』の3作が新たにラインアップに加わる。いずれの作品も、モノクロームで撮影された重厚さのある画面は映画館のスクリーンで見てこそ。この機会を逃さず、劇場に駆けつけたい。
上映作品:
『ミカエル』
監督・脚本:カール・テオドア・ドライヤー
原作:ヘアマン・バング
撮影:カール・フロイント、ルドルフ・マテ
舞台美術:フーゴー・ヘーリング
出演:ベンヤミン・クリステンセン、ヴァルター・シュレザーク
1924年/ドイツ/モノクロ/スタンダード/ステレオ/95分『あるじ』
監督・美術:カール・テオドア・ドライヤー
脚本:カール・テオドア・ドライヤー、スヴェン・リンドム
原作:スヴェン・リンドム「暴君の失墜」
撮影:ゲオー・スネーフォート
出演:ヨハンネス・マイヤー、アストリズ・ホルム
1925年/デンマーク/モノクロ/スタンダード/ステレオ/107分『裁かるゝジャンヌ』
監督・脚本・編集:カール・テオドア・ドライヤー
歴史考証:ピエール・シャンピオン
撮影:ルドルフ・マテ
出演:ルネ・ファルコネッティ、アントナン・アルトー
1928年/フランス/モノクロ/スタンダード/ステレオ/97分『吸血鬼』
監督:カール・テオドア・ドライヤー
脚本:カール・テオドア・ドライヤー、クリステン・ユル
撮影:ルドルフ・マテ
音楽:ヴォルフガング・ツェラー
出演:ジュリアン・ウェスト(ニコラ・ドゥ・グンツブルグ)、モーリス・シュッツ
1931年/フランス=ドイツ/モノクロ/スタンダード/ドイツ語/モノラル/74分『怒りの日』
監督・脚本:カール・テオドア・ドライヤー
原作:ハンス・ヴィアス=イェンセン
撮影:カール・アンダソン
音楽:ポール・シアベック
出演:リスベト・モーヴィン、トーキル・ローセ
1943年/デンマーク/モノクロ/スタンダード/デンマーク語/モノラル/97分
【1974年ヴェネチア国際映画祭 審査員特別表彰】『奇跡』
監督・脚本:カール・テオドア・ドライヤー
原作:カイ・ムンク「御言葉」
撮影:ヘニング・ベンツセン
舞台美術:エーリック・オース
出演:ヘンリック・マルベア、ビアギッテ・フェザースピル
1954年/デンマーク/モノクロ/スタンダード/デンマーク語/モノラル/126分
【1955年ヴェネチア国際映画祭 金獅子賞/1956年ゴールデングローブ賞 最優秀外国語映画賞】『ゲアトルーズ』
監督・脚本:カール・テオドア・ドライヤー
原作:ヤルマール・セーデルベルイ
舞台美術:カイ・ラーシュ
衣装:ベーリット・ニュキェア
出演:ニーナ・ペンス・ローゼ、ベント・ローテ
1964年/デンマーク/モノクロ/ヴィスタ/デンマーク語/モノラル/118分
【1965年ヴェネチア国際映画祭/国際映画批評家連盟賞】
期間:2024年1月26日(金)~
※上映スケジュールの詳細、終了時期はシネ・リーブル梅田Webサイトを参照会場:シネ・リーブル梅田
料金:TCGカード会員1,400円、一般2,000円、大学・専門学生1,500円、シニア1,300円、高校生・中学生・小学生以下1,000円、ハンディキャップ割引1,000円
※各種割引適用可
※特別興行のため、株主ご優待券使用不可。株主提示割引使用可問合:06-6440-5930(シネ・リーブル梅田)
大阪市北区大淀中1-1-88
梅田スカイビルタワーイースト3・4F