些末な物事に対する鋭敏な視線と独特の言語感覚を持ちながら、
精力的にインスタレーションの制作を続ける山本紗佑里さんの個展を開催します。
ヨルチャでは初の展示となり、タイトルは「うるみまどにほうこう」と読みます。
記号的且つポエティックな造形作品は、観るものの感覚を静かに撹乱します。
屈む、登る、這うなどの物理的なハードルを特徴とする当ギャラリーに、
作家の日々の暮らしを高い純度で咀嚼してみせた装置を据え置きました。
どうぞ二度見や三度見しながら通り過ぎてください。
あなたの思考の端々に作家の足跡が付いたなら幸いです。
(gallery yolcha イルボン)–
生きている以上私たちはどうあっても潤んでしまっていて、 その目や皮膚、さまざまな窓を介して知覚しては 通り過ぎてゆく事象に、さまざまな足取りで渡ってゆきます。 その些末な事象を見つめる手立てとして、 こういう歩きかたをしています。山本紗佑里|YAMAMOTO Sayuri
1994 三重県生まれ 2019 京都市立芸術大学 大学院美術研究科修士課程工芸専攻染織分野修了
近年の主な展示に、個展「ほこりの明滅」(KUNST ARZT/2023)、「東九条アンサンブル」(東九条地域/2022)、個展「まひるの凍星」(kumagusuku SAS/2022)など。
賞歴に、「京都市立芸術大学 作品展」(同窓会賞/2019)、「Kyoto Art for Tomorrow 2023 -京都府新鋭選抜展-」(朝日新聞社賞/2023)。
山本紗佑里 個展 「潤み窓に彷徨」
会期:2024年2月10日(土)〜3月3日(日)
時間:13:00~19:00(日のみ12:00~19:00)
休廊:⽕〜⽊曜
料金: yolcha運賃制(300円で乗車券を購入/同金額分カフェ利用可)
大阪市北区豊崎1-1-14