ニッチな視点を持ちながら巧妙なバランス感覚を感じさせる、
二人のアーティストの接点をここに設けます。
ミクストメディアと写真というそれぞれ異なる分野で活動する両者は、
鑑賞者との間に独特の冷たさと距離感を創出します。
そこから感じられる違和感やユーモアは、
われわれの興味をそこはかとなく支配してゆきます。
一見無機質なそれらの輪郭は、次元の裂け目のように世界を侵食します。
都市のエアポケットとなっている路地裏のギャラリーにて、
自分と他者、個人と社会といった二元論に捉われない、
オルタナティブな関係性を感じさせる景色を眺めてみてください。gallery yolcha イルボン
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広瀬良二|HIROSE Ryoji
1952年生まれ、東京在住の美術家。
過去に東京渋谷でusedの家具・インテリアの店「Out Of Style」を経営。
50代半ばから古道具を素材としたオブジェを作り始め、その後立体や平面作品を制作。 同じことを繰り返していないか疑い、手を動かし、偶発も含めて新しい形態を求める。 作家としての現在の自分を信用しないことが、新たな創作の原動力となっている。良知慎也|RACHI Shinya
写真家。‹バランスを保とうとしている、保たれているような›
自分が気持ちの良いモノをセレクトして、持ち帰り手を加えてゆく。
オブジェ制作をしつつ、同じ意識でそこに感情も付随した写真を撮る。
撮る/拾う行為は、認知できない部分へのコミュニケーションであり、
距離感や選択を含んだ雰囲気は、生きていることに似寄る。(Webサイトより)
広瀬良二×良知慎也 「余地」-amarichi-
会期:2024年3月9日(土)〜31日(日)
時間:13:00~19:00(日のみ12:00~19:00)
休廊:⽕〜⽊曜
料金: yolcha運賃制(300円で乗車券を購入/同金額分カフェ利用可)
大阪市北区豊崎1-1-14