芸術や芸能と呼ばれる、ある種“役に立たない”とされるものが、端に追いやられてしまう場面が最近よく見かけられます。実際的な利益や数値で文化を測るなんてナンセンスとスルーするだけでなく、そんな事態になっている現在において、私たちが生きるインフラとしての“芸術文化”をもう一度タフに考え、議論することは、これまで芸術文化によって何かしら影響を受け、いろんなかたちで救われた者として積極的にやっていきたいことです。さて、2012年から発行してきたおおさか創造千島財団のフリーペーパー『paperC』が、紙からWebへと移行しました。イベント・展示情報から地域の文化を担う店舗・スポット、活動するつくり手やアーティスト、研究者などなど、大阪の状況を紹介していくWebメディアとして、これからも活動していきます。大阪の芸術文化のいまを考える特集コンテンツもじっくり仕込み中。お楽しみに。
Event
2020.06.24
#シネ・ヌーヴォ#MOVIE#SCREENING#大阪市#九条

若尾文子映画祭がシネ・ヌーヴォにて開催中。
デビュー作『明日は日曜日』から谷崎潤一郎原作『刺青』まで
41作を一挙に上映。

若尾文子映画祭がシネ・ヌーヴォにて開催中。デビュー作『明日は日曜日』から谷崎潤一郎原作『刺青』まで41作を一挙に上映。

増村保造、溝口健二、吉村公三郎など日本を代表する数々の映画監督たちに起用され、長きにわたり幅広い層の支持を集めてきた女優・若尾文子の特集上映が、6月13日(土)よりシネ・ヌーヴォで開催している。もとは4月18日(土)〜5月29日(金)にかけて開催予定だったが、新型コロナウイルスの影響を受けて同館が休業を余儀なくされ、延期になっていた。

本企画では、若尾のデビュー年の出演作で、相思相愛の男女のこじれた恋模様を描いた『明日は日曜日』、自由奔放な芸者が出会いを経て自分らしい生き方を見つけていく『女は二度生まれる』、駆け落ちするも売り飛ばされた娘が、背中に施された女郎蜘蛛の刺青によって悪女へと堕ちていく谷崎潤一郎原作の『刺青』など41作を一挙に上映。いくつもの女性の生きざまを演じた彼女の魅力を紹介する。

若尾文子 / Ayako Wakao

1933年(昭和8年)11月8日東京都生まれ、一男四女の末っ子。1945年、疎開先の仙台で終戦を迎える。女学生時代は読書に没頭する引っ込み思案な性格で、同級生に付けられたあだ名は“石仏”。

1949年、仙台を巡業中の長谷川一夫に出会ったことが転機となり、翌年女優を目指し単身上京。

1951年、大映第5期ニューフェイスに合格。翌1952年『死の街を脱れて』でスクリーンデビュー、明るく庶民的なキャラクターで注目を集め、雑誌の人気投票やブロマイドの販売数で1位を獲得するなどトップスターの仲間入りを果たす。

溝口健二、小津安二郎、市川崑、川島雄三、吉村公三郎、そして後の名コンビとなる増村保造など、巨匠たちの名作に次々と起用され、本格女優としてのキャリアを積み、1961年『女は二度生まれる』『妻は告白する』でキネマ旬報賞、NHK映画賞、ブルーリボン賞、日本映画記者会賞、ホワイト・ブロンズ賞の主演女優賞5冠を達成。続く1965年には『清作の妻』『波影』でも同5賞の主演女優賞を受賞、2度目の5冠に輝く。そして1968年、『不信のとき』『積木の箱』でキネマ旬報主演女優賞の3度目の受賞という前例のない快挙を成し遂げる。2015年までの映画総出演数は計160本。

1970年以降は舞台やテレビドラマにも活躍の場を広げ、ソフトバンクのCMに、白戸次郎(犬のお父さん)の母親役で登場し話題となった一方、国内外で主演映画が定期的に上映されるほどファン層が拡大。2014年にはキネマ旬報社によるファン投票で、日本映画女優部門第2位に選出(「オールタイム・ベスト映画遺産 日本映画男優・女優100」より)されるなど、今なおファンを獲得し続けている。

「若尾文子映画祭」公式サイトより引用)

若尾文子映画祭

若尾文子映画祭

期間:2020年6月13日(土)〜7月24日(金)

会場:シネ・ヌーヴォ

料金:当日 一般1,500円、学生・シニア1,100円、会員1,000円、5回券6,000円、シニア5回券5,000円、会員5回券4,500円

問合:info@cinenouveau.com

※上映スケジュールはシネ・ヌーヴォWebサイトをご覧ください
※前売券は劇場窓口にて発売
※各回10〜15分前から整理番号順に入場(前売券も受付にて入場券と要引換)
※整理番号付き入場券は上映1週間前より窓口・オンラインにて販売

 

関連企画

特別上映

『刺青』の回では若尾文子の最新インタビュー音声を編集した特別映像(25分)を併せて上映

 

シネ・ヌーヴォ

大阪市西区九条1-20-24

 

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