大阪の当方ではコロナ最盛期からの4年ぶりとなるきたしまたくや氏の個展です。
前回の時代とリンクした密室感ある展示から一転して今回は旅をテーマにした展覧会に。
この作家ならではのメランコリアが、目的地を得たことでその物語性がより推進力を持ちます。
観光地のツアーでは辿り着けない辺鄙な場所、時に人はなぜ僻地を選ぶのでしょうか。
たとえ辺境の町を選んだとしても、そこにはそこの暮らしや日常があります。
僻地には旅人慣れしてないからこその、ある種のやさしさがあるとも言えるかもしれません。
抒情的な平面と絵からそのまま飛び出てきたような独特にデフォルメされた立体たちが、
ヨルチャの屋根裏や穴倉空間で静かに旅を謳歌する様をお楽しみください。(gallery yolcha)
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きたしまたくや
柴田元幸・小島敬太 編訳『中国・アメリカ 謎SF』、温又柔『日本語に住みついて』、鴻上尚史『ウィングレス 翼を持たぬ天使』等の装画や挿絵を担当。
立体作品も制作し、国内外で展示を行う。
きたしまたくや 個展「やさしい僻地」
会期:2024年6月1日(土)〜23日(日)
時間:13:00~19:00(日のみ12:00~19:00) ※6月23日はイベント開催のため17:00まで
休廊:⽕〜⽊曜
料金: yolcha運賃制(300円でチケットを購入/同金額分カフェ利用可)
会期中イベント
①「僻地の音楽」
日時:6月22日(土)17:00〜19:00
会場:gallery yolcha
ゲスト演奏:小畑亮吾
料金:チップ制②「旅と描画と演奏と」
きたしまたくや×小畑亮吾
絵筆とヴァイオリンが景色と音を紡ぎます。
「やさしい僻地」とは?yolcha車掌と旅にまつわるアフタートークも。
日時:6月23日(日)18:30開場、19:00開演
会場:FLAT space(yolcha隣接)
料金:2,000円+1drink小畑亮吾 プロフィール
ヴァイオリン弾き語り、ストリングストロニカ、即興演奏、インスタレーション。
ヴァイオリンを軸に様々な方法で環境にアプローチする音楽家。代表作『夕刻のヴァイオリン弾き』
大阪市北区豊崎1-1-14