大阪を拠点とする音楽家・日野浩志郎と詩人・池田昇太郎による、音と声の表現を探る3カ年プロジェクト「歌と逆に。歌に。」がスタートした。初年度は、2024年8月16日(金)〜18日(日)、大阪・名村造船所跡地のクリエイティブセンター大阪にて、新作音楽公演を発表。
本プロジェクトの重要なテーマとしてあるのが、戦前から戦後にかけて大阪の風景や土地の人々を眼差してきた詩人・小野十三郎とその詩作だ。1953年に刊行された詩集『大阪』と、彼の詩論の柱である「歌と逆に。歌に。」を手がかりに、同詩集で描かれた大阪——北加賀屋や天下茶屋、東大阪をフィールドワークし、クリエイションを行う。
小野十三郎という詩人の作品に向き合うということは彼の生きた時代とその社会、彼の生まれた街、育った街、住んだ街、通った道、生活、彼の思想、友人や影響を受けた詩人を訪れることでもある。本作ではそうした街や道、風景を巡りながら、詩集『大阪』にて描かれる北加賀屋を舞台に、小野が試み、希求した「新たな抒情」を感受し、独自に解釈し、編み直し、それを音楽公演という時間と空間の中に試みる。
作曲に日野、詩/構成は池田が担当し、ほか出演者には、元維新派の俳優・坂井遥香、アーティストの白丸たくト、田上敦巳(goat)、谷口かんな、中川裕貴が並ぶ。なお、7月7日(日)には北加賀屋・音ビルにてオープンスタジオを開催。クリエイションの様子を間近に見られる機会となる。
新作音楽公演「歌と逆に。歌に。」
公演日時:
①8月16日(金)19:30-
②8月17日(土)14:30-
③8月17日(土)19:30-
④8月18日(日)14:30-
※開場は各開演の30分前を予定
会場:クリエイティブセンター大阪内 Black Chamber
料金:一般=4,000円、U25=3,000円、当日=5,000円
チケット取扱い:ZAIKOイベントページにて
関連イベント|オープンスタジオ
日時:2024年7月7日(日)14:00-17:00
会場:音ビル (大阪府大阪市住之江区北加賀屋5-5-1)
料金:500円(要申込・途中入退場自由)
申込:Googleフォームにて
クレジット
作曲:日野浩志郎
詩・構成:池田昇太郎
出演:池田昇太郎、坂井遥香、白丸たくト、田上敦巳、谷口かんな、中川裕貴、日野浩志郎
舞台監督:小林勇陽
音響:西川文章
照明:中山奈美
美術:LOYALTY FLOWERS
宣伝美術:大槻智央
宣伝写真:Katja Stuke & Oliver Sieber、Richard James Dunn
宣伝・記録編集:永江大
記録映像:Nishi Junnosuke
記録写真:井上嘉和、Richard James Dunn
制作:伴朱音
主催:株式会社鳥友会、日野浩志郎
共催:一般財団法人 おおさか創造千島財団「KCVセレクション」
助成:大阪市助成事業、全国税理士共栄会
協力:大阪文学学校、エル・ライブラリー
大阪市住之江区北加賀屋4-1-55