「かわいい!」が、思わず飛び出る郷土玩具。カフェ&ブックス ビブリオテーク大阪・梅田で、2024年7月12日(金)から25日(木)まで、「山響(やまびこ)屋の“郷土玩具ざんまい”フェア」が開催される。東京、熊本、福岡、そして大阪と、ビブリオテーク4店舗での巡回展となるこの企画。全国の郷土玩具約1500点を収集してきたという、山響屋店主の瀬川信太郎が案内する、ユーモアたっぷりの郷土玩具ワールドが堪能できる。
福岡の天神にある山響屋は、東西南北の土地が生み出した文化や手仕事を感じられる、郷土玩具と民芸品に出合える場所だ。九州中から集められた品々は、瀬川が「自らの足で生産者のもとを訪れ、顔を合わせていただいてきたものばかり」だという。
今回のフェアでは、古今の郷土玩具を縦横無尽に紹介する瀬川のビジュアルブック『郷土玩具ざんまい』(淡交社、2020年)にも登場する、北は北海道から南は沖縄まで個性的な郷土玩具が、ここぞとばかりに勢揃いする。郷土玩具好きにとって、同書はバイブルとして持っておきたい一冊でもあるだろう。
地域でつくられてきた玩具に留まらず、作家による個性的な玩具も揃う。福岡出身のヤチコダルマのだるまは、型に和紙を手張りする昔ながらの製法と確かな描彩で、手足がブラブラと動いたり、頭に猫を乗せていたりと愛らしさ満点。広島出身のタイラハジメによる動物や子どもをモチーフにした張り子は、表情豊かで思わず微笑んでしまうほどだ。
「ゆるカワイイ」だけじゃない個性派揃いのなかから、さあどの子をおうちに連れて帰ろうか。置き場所の確保をしてから、フェアに臨みたい。
期間:2024年7月12日(金)〜 25日(木)
時間:水~土曜・祝前日11:00~21:00、日~火曜11:00~20:00
会場:カフェ&ブックス ビブリオテーク 大阪・梅田
休業:入居するE-maの休館日に準する
大阪市北区梅田1-12-6
E-ma B1F