大阪・西天満で約20年にわたり現代美術を発信していたGALLERY wks. が、2022年7月に大阪府北部の豊能町へ移転、toyono gallery vitokurasとしてリニューアルオープンした。
同ギャラリーで、美術作家・しまだそうの個展「縁側のomnibus」が開催される。
しまだは、1983年大阪府生まれ。
幼少期の憧憬を手掛かりとしながら、身の回りにある記号や画像を咀嚼し、絵画世界を探求している。
近年では、2022年に「Idemitsu Art Award2022」入選、2024年に「VOCA展2024 現代美術の展望―新しい平面の作家たち―」選出など。
放出の民家を改装した版画スタジオ兼展示スペース・cumonos<クモノス>を西嶋みゆきと共に運営し、他の作家にも制作や作品発表の場を提供している。
今回の個展は、展覧会を貫くようなコンセプトやテーマのようなものはなく、「会場にある縁側でのんびりくつろぎながら、ちょっとした短編集でも読むように、いくつかの絵と豊能の景色を眺めてもらいたい」と作家は語る。
豊能の豊かな自然としまだの作品の響き合いに、耳を澄ませてみたい。
しまだそう展 縁側のomnibus
会期:2024年7月12日(金)〜 8月5日(月)
会場: toyono gallery vitokuras
時間:12:00〜18:00
休廊:火〜木曜