京都を拠点に活動する美術作家・菊池和晃の個展「厄除けコンポジション」が、和泉市の河野邸 Art gallery & Cafeにて開催される。
菊池は1993年京都生まれ。京都市立芸術大学大学院修了。
これまで、肉体を酷使することで稼働する自作の装置で、美術史から引用したイメージを生産する手法で作品を制作・発表してきたが、本展では新たなスタイルの新作を発表する。
なお、会場の河野邸は、江戸後期・嘉永4年に建てられ、多くの古文書も発見された文化的価値のある建造物。この家のオーナーで、オーケストラのライブラリアンとして活躍している佐古(旧姓:河野)純子が指揮をとり、当時の形を極力残しつつリノベーション。2022年に美術展や演奏会ができる場所としてオープンした。
この度、河野邸にて菊池和晃の個展を開催します。
菊池はこれまで、身体的負荷が大きく成果が乏しい、いわば徒労を製造するかのような自作装置を使い、
美術史上の傑作をモチーフとした作品を制作してきました。
本展では、これら過去作とともに、新しい展開としての平面作品で空間を埋める構想になっています。
ピート・モンドリアンから着想した新作〈厄除けコンポジション〉では、神仏を前に行う祈りのアクションを、大いなるものに「接続」する為の機能として私たちから切り離し、美術作品が持つある地点と地点とを「接続」する機能と掛け合わせ、「接続することに接続する」といったような、一種のバグのような状態を生み出し、終わらない「今」を持続的に生み出すことができるかを試みた作品です。ご注目ください。菊池和晃
会期:2024年7月20日(土)〜8月4日(日)
会場:河野邸 Art gallery & Cafe
時間:11:00〜17:00(最終日は16:00まで )
休廊:月曜
和泉市内田町3-5-11