2024年7月25日(木)から29日(月)まで、インディペンデントシアター2ndにて、iakuの『流れんな』が上演される。
iakuは大阪出身の劇作家・横山拓也が主宰する演劇ユニットで、2012年から活動開始。登場人物たちの葛藤に立ち会っているような感覚に陥る、対話中心の劇を発表している。これまで数多くの賞に輝き、近年では2023年に上演された『モモンバのくくり罠』で第27回鶴屋南北戯曲賞を受賞。外部公演への書き下ろしでも高い評価を受けている。
『流れんな』はiaku設立2年目の2013年に初演され、翌14年に再演も行い劇団の名を浸透させた作品だ。小さな港町の食堂を営む父とその2人の娘を中心に、海洋汚染や企業の隠蔽体質といった社会的な問題、出生前診断や生体肝移植における倫理的な問題など、現在においても解決をみない諸問題が描かれる。10年ぶりのリクリエーションにあたっては、時代の流れとともに変化した社会の様相を見据えながら、作品に散りばめられた多岐にわたる要素を、現在の認識・感覚でとらえ直し、新たな視点で挑む。
今回は東京・大阪・愛知に加え、初の広島公演も行う。2018年からワークショップやプロデュース公演などを手がけてきた縁により、広島で出会った俳優、広島出身の俳優を中心にキャスティングし、もともと関西弁だったセリフを広島弁に全編改稿。「昭和の残り香漂う港町の食堂に集う人物たちが土着的な言葉をまとうことで、ドラマのねらいがより強く立ち上がってくると思っています」と、横山はその意図を述べている。初演の演出を担当した上田一軒から、その役目も横山自身が引き継いだ今回。2024年の今、作品がどのように立ち上がるのか期待が高まる。
日時:2024年7月25日(木)19:00
26日(金)19:00(アフタートークあり)
27日(土)13:00(舞台鑑賞サポートあり)、18:00
28日(日)13:00(舞台鑑賞サポートあり)
29日(月)13:00
※開演の45分前受付開始、30分前開場料金:前売4,500円、当日5,000円、U-25(25歳以下)前売・当日とも2,200円、高校生以下前売・当日とも1,100円
※「U-25」及び「高校生以下」は、いずれも公演当日の年齢。当日年齢を確認できるものを提示
※未就学児入場不可
※舞台鑑賞サポートあり。詳細はWebサイトを参照問合:info.iaku@gmail.com(公演に関して)
サンライズプロモーション東京 0570-00-3337(月~金曜/12:00~15:00、チケットに関して)
大阪市浪速区日本橋4-9-5