豊中市立文化芸術センターの映画上映企画「とよキネマ」の64回目として、小田香監督の『GAMA』が、2024年8月16日(金)に上映される。豊中市・沖縄市兄弟都市提携50周年記念事業として開催。
小田は1987年大阪府生まれのフィルムメーカー/アーティスト。
同センター主催の現代アート事業「とよなかアーツプロジェクト」での招聘を機に、沖縄の地下壕を題材とした調査を行い、その成果である委嘱新作として撮り下ろされたのが本作だ。
沖縄戦で多くの住民が命を落としたガマ(自然洞窟)の中で、平和の語り部としてガイドを務める松永光雄にフォーカスしつつ、その傍らに時折現れる青い服の「影」により、現代と過去の交差を表現。小田と同じく「とよなかアーツプロジェクト」に招聘された映画作家/振付家/ダンサーの吉開菜央も出演している。
2023年1月の豊中市立文化芸術センターでの上映会で好評を博し、その後に国際的な映画祭でも高く評価された作品が、再び同センターの企画に登場する。
上映後には会場に監督を迎え、アフタートークも開催。豊中と沖縄で、どのようにリサーチが行われ、いかに作品が立ち上がったのかを聞く。
小田香
1987年大阪府生まれ。フィルムメーカー/アーティスト。イメージと音を通して人間の記憶(声)―私たちはどこから来て、どこに向かっているのか―を探究している。2013年、映画監督のタル・ベーラが指揮する映画作家育成プログラムfilm.factoryに参加し、2016年に修了。ボスニア炭鉱を撮った長編第一作『鉱 ARAGANE』(2015)が山形国際ドキュメンタリー映画祭アジア千波万波部門にて特別賞を受賞し、各地の国際映画祭等で上映。『セノーテ』(2020)にて第1回大島渚賞を受賞。2021年、第71回芸術選奨文部科学大臣新人賞を受賞。2022年には札幌文化芸術交流センター(SCARTS)にて「Underground」を、短編映画『カラオケ喫茶ボサ』を発表するなど、精力的に活動を続けている。
『GAMA』は山形国際ドキュメンタリー映画祭、MoMA Doc Fortnight、Cinéma du réel、Festival du cinéma de Brive(SFCC批評家賞)、台湾国際ドキュメンタリー映画祭など、国内外の映画祭で上映された。
日時:2024年8月16日(金) 11:00〜/14:30〜/19:00〜
※開場は各上映開始の15分前
※本編上映時間53分
※14:30と19:00の回上映後に小田香監督によるアフタートークあり会場:豊中市立文化芸術センター 中ホール(アクア文化ホール)
料金:一般 1,000円、ペア1,800円
※障害者とその介助者1名まで2割引
※全席自由
※オンライン購入は公式サイトより可能問合:06-6864-5000(豊中市立文化芸術センターチケットオフィス/10:00~19:00 月曜休館)
作品情報
監督・編集・サウンドデザイン:小田香
出演:松永光雄、吉開菜央、山内平三郎 ほか
プロデューサー:筒井龍平、杉原永純
テクニカルディレクション・録音・整音・グレーディング:長崎隼人
撮影:高野貴子
照明:平谷里紗
監督補佐・撮影助手・リサーチ:鳥井雄人
プロダクション・コーディネート:小田絵理子
制作:トリクスタ豊中市市民ホール等指定管理者委嘱作品
とよなかアーツプロジェクト 2022 リサーチ企画
プログラムディレクター:山城大督
制作:豊中市立文化芸術センター
豊中市曽根東町3-7-2