大阪に拠点を持つアーティスト・梅田哲也による新作を発表する展覧会「ARTIST in ARCADE vol.1：梅田哲也」が、山口県の山口市中心商店街にて、2024年9月1日（日）まで開催されている。

山口情報芸術センター（YCAM）が主催する、アートや学びに関する人材育成プロジェクト「やまぐちアートコミュニケータープログラム 2024：架空の学校『アルスコーレ』」の一環として行われる、参加メンバーが主体のプログラムの第1弾。メンバーはアーティストの活動と伴走しながら、制作のためのリサーチから展覧会の運営までを担当した。
プログラム・ディレクターは、三宅航太郎と山城大督。

梅田哲也はこれまで、現地にあるモノや日常的な素材を組み合わせたインスタレーションやパフォーマンスを多数発表してきた。その活動は高く評価されており、2024年3月には中堅アーティストを対象にした現代美術の賞「Tokyo Contemporary Art Award（TCAA）」の ほか、令和5年度（第74回）芸術選奨文部科学新人賞などを受賞している。

今回発表する梅田哲也＋YCAMによる新作《タイムホン》は、国籍も世代もさまざまな人たちが持ち寄った、CD、LP、書籍などの記録メディアと、それらにまつわる所有者の記憶から構成される作品。メディアとメディアによって呼び起こされる記憶をキーワードとしており、来場者自身も持参した記録メディアとそこにまつわる記憶を残していくことができる展覧会構成となっている。