シネ・ヌーヴォにて、映像作家・小森はるか監督作品『ラジオ下神白 あのとき あのまちの音楽から いまここへ』が、2024年8月31日(土)より上映される。本作は福島県いわき市にある福島県復興公営住宅・下神白(しもかじろ)団地を舞台にしたドキュメンタリー映画だ。
下神白団地には、東京電力福島第一原子力発電所事故によって浪江町・双葉町・大熊町・富岡町から避難してきた人々が生活している。本作タイトルにある「ラジオ下神白」は、大阪府出身の文化活動家・アサダワタルが2016年から、住民にまちの思い出と当時の馴染み深い曲を尋ね、それをラジオ番組風のCDにまとめて届けてきたプロジェクトだ。2019年には住民の思い出の曲を演奏する「伴奏型支援バンド」を結成し、生演奏による歌声喫茶やミュージックビデオの制作など、音楽を通じての被災地支援活動を続けてきた。
東日本大震災後、東北の風景と人々の営みを見つめ、作品制作を行ってきた小森は、2018年から「ラジオ下神白」の記録に参加。住民の話や暮らし、そして歌声を丁寧に写しとることから、本作は完成した。
シネ・ヌーヴォでの公開に際しては、小森の初長編作である『息の跡』(2016年)の特別上映も行われる。『ラジオ下神白』とあわせて鑑賞することで、小森がカメラを向ける先に寄せる想いに、より深く触れられるだろう。また、関連イベントとして、小森と企画者のアサダワタルによる舞台あいさつや、大阪を拠点とする映像作家・小田香を聞き手に迎えてのトークショー、劇中にも登場する伴奏型支援バンドの小編成版ライブも予定されている。映像作品をひもとき、体感する機会に駆けつけたい。
『ラジオ下神白 あのとき あのまちの音楽から いまここへ』
2023年/日本/70分
監督・撮影・編集:小森はるか
企画:アサダワタル
編集・整音:福原悠介
ミュージックビデオ撮影・録音協力:齊藤勇樹、長崎由幹、福原悠介
日時:2024年8月31日(土)~9月13日(金)
※9月14日(土)〜27(金)はシネ・ヌーヴォXで上映
※上映スケジュールの詳細はシネ・ヌーヴォWebサイトを参照会場:シネ・ヌーヴォ
料金:一般1,900円、シニア1,300円、会員・学生1,200円、ハンディキャップ1,000円
※他各種割引有
※オンライン予約の場合は専用窓口で発券、当日券は当日窓口で指定席を選択し購入。開始10~15分前から入場可能
※全席指定問合:06-6582-1416(シネ・ヌーヴォ)
関連イベント
『ラジオ下神白』公開記念 『息の跡』特別上映
日時:8月31日(土)〜9月6日(金)
会場:シネ・ヌーヴォX
料金:一般1,500円、シニア1,300円、会員・学生1,200円、高校生以下・ハンディキャップ1,000円
※オンライン予約はこちら舞台あいさつ
日時:8月31日(土)10:50上映回後
ゲスト:小森はるか(『ラジオ下神白』監督)、アサダワタル(企画)トークショー
日時:9月1日(日)10:40上映回後
ゲスト:小森はるか
聞き手:小田香(映像作家)伴奏型支援ミニバンドによる演奏付きアフタートーク
日時:9月8日(日)19:35上映回後
ゲスト:アサダワタル(ラジオ下神白ディレクター/Dr、Gt)、岡野恵未子(ラジオ下神白メンバー/Cl)from 伴奏型支援バンド(BSB)、米子匡司(ゲストメンバー/pf、etc)
大阪市西区九条1-20-24