まちを回遊しながら、素材や建材、つくり手、プロダクトに出会える「カタログの無いものづくり展vol.6」が、2024年9月13日(金)〜14日(土)に開催される。
こだわりのある素材や技術、ニッチだけれどオリジナリティのある商品を扱う企業の魅力を、ものづくりや空間づくりに興味のある人に届けたいという想いからスタートしたこのイベントも、今回で6回目。前回に引き続き、舞台となるのは新旧の空間が混在する中津というまち。西田工業ビルやキタの北ナガヤ、オフィス、ギャラリー、カフェなどの周辺店舗が会場となる。
今回の出展社は15組ほど。オリジナリティのあるものづくり、空間づくりを手がける関西を中心とした全国のメーカーやサプライヤーが揃う。
本展では、「対話」を大切にしているという。主催者であるM8 design studioの松尾政人氏は、「対話を通したものづくりや空間づくりは、自分自身が設計者として心がけていることでもあります。デザイナー・クリエイターと企業がパートナーとなり、新たな取り組みを生み出す交流のきっかけになれば」と話す。
カタログの無いものづくり展が面白いのは、出展者それぞれが、普段別の用途で使われているスペースや、空き物件を生かして展示をつくる点だ。プロトタイプや実験的なインスタレーション展示など、対話を通したリサーチの場としても機能する。カタログを見て商品を選ぶのではなく、つくり手や売り手と言葉を交わし、ものづくりへの想いを共有する。場のもつ文脈や雰囲気を感じながら、多彩な素材、建材、プロダクト、つくり手に出会っていく……そうした体験を重ねることで、ものづくりの視点から中津のまち歩きを楽しむこともできそうだ。
来場者には設計者・デザイナーなども多く、回を重ねるごとに、つくり手同士のコミュニティも醸成されつつあるそうだ。「イベントを通してコラボレーションが発生したり、新商品が誕生したりする機会になれば嬉しい」と松尾氏。9月15日(日)には、アフターイベントも予定されているそう。ものづくりの輪が連鎖していくことに期待したい。
日時:2024年9月13日(金) 13:00~19:00
2024年9月14日(土)11:00~19:00(19:00〜夜間展示の会場あり)
会場:中津各所
受付① medium(大阪市北区中津1-17-23-101)
受付② KASETSU NAKATSU(大阪北運輸ビル2F/大阪市北区中津4-3-6 2F)
受付③:スタンダードレーベル(大阪市北区豊崎3丁目1-19)出展者:
田中製材所(材木屋/無垢材、古材、サーモウッド)
まどか株式会社(アクリル特注品/サイン製作)
STUDIO RELIGHT(ガラス/リサイクルガラス)
NUNOUS(廃棄布アップサイクル素材)
metal app studio Demold(金物/特殊板金金物)
ディーワン(建材/ラトビアバーチ、リノリウム)
荒川技研工業(ワイヤーシステム)
オンザウォール(塗壁材、塗料)
The gut’s(建材/シート施工)
ISUCO/井上スダレ株式会社(建材/リッチライト)摂津金属工業所(家具/金属加工)
ジェスモナイト’JESMONITE®(水性樹脂複合材)
toolbox(建材/パーツ)
スタンダードレーベル(建材/無垢材、突板)
キクズノヒト(マテリアルデザイン/木屑アップサイクル素材)
and more…