Statement/ステートメント
きっと皆様は、カレーライスを食べたことがあるのではないでしょうか。
そんなカレーライスを‘1番美味しく食べるには?’と質問されたら、何を思い浮かべますか。カレーライスを作るための食材や道具、盛り付けるお皿、スプーンなどを思い浮かべる人もいるでしょうし、汗を流して腹ペコの時に食べるカレーライスを思い浮かべる人もいるのではないでしょうか。つまり、1番美味しく食べるには、機能的な条件以外にもいわゆる精神的な条件も大切になってくるということではないでしょうか。
本展では、二項対立的な関係にみえるアート−デザインをきっかけにして、私たちが生きる時代の中で何かの間を浮遊する曖昧さを知覚し、自身と曖昧さとの関係を推し量ることができる機会となれば幸いに思っています。
出展作家プロフィール
グンジ / Gunji
東京藝術⼤学油画専攻学部3年在籍中。
⾃⼰の内⾯にある「箱庭」をモチーフに、その中で繰り広げられる登場⼈物達の掛け合いをスナップ写真的に切り取り絵画にしています。
髙橋穣 / Joe Takahashi
東京⽣まれ。東京藝術⼤学彫刻科修⼠2年。
今も私たちは不可解な⼒に翻弄されながら⽣活している。それらは科学などで説明できるものではなく、それらを引き起こす私たちの知らない「なにか」が存在しているのではないだろうか。作品を通して、⾃⾝とその⼒を並置させることで、その存在のベクトルの⽭先や歪みを知覚する術を模索している。
中⻄凜 / Rin Nakanishi
1999 年静岡⽣まれ。東京藝術⼤学⼤学院美術研究科彫刻専攻在籍。
洋菓⼦店で育ったバックグラウンドから主に洋菓⼦を素材にした彫刻、パフォーマンスを制作。
鑑賞体験を、⾒るだけでなく⾷べるという、⾹りや味、⾷感といったアプローチに拡張する、⾷べる彫刻(eat sculpture)をつくる。
⻄久松友花 / Yuka Nishihisamatsu
1992 年京都⽣まれ。京都市⽴芸術⼤学⼤学院美術研究科修⼠課程陶磁器修了。
私の興味は、⽣物が作り出す巣や営み、⽣死にある。
⽣物が知覚している世界は其々に異なり、独⾃に構築した「環世界」を持つ。その世界ではその主体にしか⾒えないもの、感じないものがある。
ドローイングによって部分的に抽出した営みの形象を陶⽴体へと変換し、再構築していく中で⼀つ⼀つに物語を込めている。
Group Exhibition “⼀番美味しく⾷べるには?”
出展作家:グンジ、髙橋穣、中⻄凜、⻄久松友花会期:2024年9⽉21⽇(⾦)〜 10⽉20⽇(⽇)
会場:Marco Gallery 1F
時間:13:00〜18:00 (最終⽇は17:00 まで)
定休:⽉・⽕曜
大阪市中央区南船場1-12-25
竹本ビル 1F