おどろきのスピードで完成する絵もあれば、どうしようと眺めているだけでいつまでも完成しない絵もある。何度も季節が変わったあとに、ふと筆を加えたことがきっかけで絵が変わり、また続きがはかどりはじめたりする。そんなことを繰り返して、もうやることないかもと思いはじめると、絵をそのままにしていてもなにも気にならなくなっている。ちょうどいい感じ。「どのくらいで描けるんですか」という質問に、時々はっきりしない返事を返してしまっていたことを、ずっと途中のままだった絵が完成して思い出した。
–
安藤 智 Tomo Ando
画家。大阪府生まれ。東京都在住。
京都峨峨芸術大学短期大学部専攻科混合表現コース卒業後、同校附属芸術文化研究所研究生修了。油彩、ドローイングを中心に作品を制作。個展や、書籍の装画などのイラストレーションとして発表。作品集は『輪郭をなぞる』(FUJITA)、『安藤智作品集』、『DOG DOG DOG DOG』など。
会期:2024年11月2日(土)〜18日(月)※土・日・月曜のみオープン
会場:Coffee Books Gallery iTohen
時間:11:00~18:00(最終日のみ〜17:00)
料金:1ドリンクオーダー制
問合:06-6292-2812
大阪市北区本庄西2-14-18
富士ビル1F
あわせて読みたい記事Editor’s Selects