大阪を拠点に活動するアーティスト・梅田哲也が参加する2つの展覧会が、2024年12月21日(土)から神戸市の兵庫県立美術館にて開催される。
阪神・淡路大震災30年 企画展「1995 ⇄ 2025 30年目のわたしたち」は、6組7名のアーティストによるグループ展。
1995年1月17日の震災では、兵庫県立美術館の前身である兵庫県立近代美術館も建物や収蔵品に大きな被害を受けた。同館を引き継ぎ、2002年に震災復興の文化的シンボルとして開館した兵庫県立美術館では、これまでも節目の年に関連展示を開催してきたが、今回は初めての特別展会場での自主企画展となる。
兵庫県出身の、束芋、やなぎみわ、米田知子などが出展。梅田は、兵庫県出身でダンサーや俳優として領域をまたいで身体的表現を行う森山未來とのコラボレーションによる作品《浮標(ブイ)》を発表する。
企画展と同時開催される「注目作家紹介プログラム―チャンネル15 森山未來、梅田哲也《艀(はしけ)》」では、梅田と森山の共同プロジェクトを館内の2ヶ所で展開。特定の日時のみ公開され、一見いつもと変わらない空間で、その時その場だけの体験がもたらされる。
梅田と森山は、コロナ禍中の2020年7月に東京のシアターコクーンで収録・配信された『プレイタイム』 や、2020〜2021年にかけて別府市内各所で開催された「梅田哲也 イン 別府『O滞』」で協働してきたが、美術館を拠点にしたコラボレーションは初めて。
阪神・淡路大震災を経験した森山と、発表の場と深く交わる作品を生み出す梅田が、震災から30年目の神戸でリサーチを経てどのような作品をつくり上げるのか、注目だ。
森山未來(1984年生、兵庫県出身)
5歳から様々なジャンルのダンスを学び、15歳で本格的に舞台デビュー。2013年文化庁文化交流使としてイスラエルに1年間滞在、ヨーロッパ諸国で活動。「関係値から立ち上がる身体的表現」を求め領域横断的に国内外で活動を展開。俳優として日本の映画賞を多数受賞。ダンサーとして第10回日本ダンスフォーラム賞受賞。東京2020オリンピック開会式ではオープニングソロパフォーマンスを担当。2022年神戸市にArtist in Residence KOBE(AiRK)を設立、運営に携わる。梅田哲也(1980年生、熊本県出身)
大阪を拠点に活動。現地にあるモノや日常的な素材と、物理現象としての動力を活用したインスタレーションを制作する一方で、パフォーマンスでは、普段行き慣れない場所へ観客を招待するツアー作品や、劇場の機能にフォーカスした舞台作品、中心点を持たない合唱のプロジェクトなどを発表。先鋭的な音響のアーティストとしても知られる。2023年度にはワタリウム美術館で個展「wait this is my favorite part」を開催。同年、芸術選奨文部科学大臣新人賞、Tokyo Contemporary Art Awardを受賞。
阪神・淡路大震災30年 企画展「1995 ⇄ 2025 30年目のわたしたち」
出品作家:國府理、束芋、田村友一郎、森山未來、梅田哲也、やなぎみわ、米田知子
会期:2024年12月21日(土)~ 2025年3月9日(日)
会場:兵庫県立美術館 企画展示室
時間:10:00~18:00(入場は閉館の30分前まで)
休館: 月曜[ただし1月13日(月・祝)と2月24日(月・振休)は開館、1月14日(火)と 2月25日(火)は休館]、12月29日(日)~1月3日(金)
料金:当日券 一般 1,600円、大学生 1,000円、高校生以下無料
※その他割引等の詳細は公式サイト参照アーティスト・トーク
米田知子×束芋
日時:2024年12月21日(土)14:00から(約90分)
会場:KOBELCOミュージアムホール
定員:150名 ※先着順
料金:参加無料(要観覧券)学芸員によるギャラリートーク
日時:2025年1月18日(土)、2月22日(土)いずれも15:00~15:45
受付場所:3階カウンター前
定員:20名(先着順)
料金:参加無料(要観覧券)注目作家紹介プログラム―チャンネル15 森山未來、梅田哲也《艀(はしけ)》
会期:2024年12月21日(土)~ 2025年3月9日(日)
※この期間中の特定の日時のみ公開予定(要事前申込 https://www.artm.pref.hyogo.jp/exhibition/channel15_moriyamaumeda_yoyaku/index.html)
会場:兵庫県立美術館 ギャラリー棟1階 アトリエ1、KOBELCOミュージアムホール
料金:観覧無料出品作家によるパフォーマンス(予定)
日時:2025年1月17日(金)
神戸市中央区脇浜海岸通1-1-1
HAT神戸内