アーティスト・松枝熙(まつえだ・ひかる)の初個展「みんなとてもあいまい」が、2025年1月に羽曳野市の超家(CHOHOUSE)と大阪市北区豊崎のMUYOにて、2月に東京のゴリラの森にて開催される。
2024年度の文化庁メディア芸術クリエイター育成支援事業に採択された企画。
松枝は2003年生まれ。
「私たちがいるから私がいる」をテーマに、社会や労働、民俗や路上などにおける私共性や無意識のつながりを表現している。インスタレーションやフィールドワーク、パフォーマンスを中心に作品を制作。その他の活動にはアートコレクティブ「BLLLE!」、生活・展示空間の狭間をコンセプトに展開する「超家」など。
家を出た瞬間、目の前に広がる風景は、無意識の中で都市の一部として映し出される。
都市は管理された美観と自然の乱雑さの間に常に緊張関係を孕んでいる。
その境界で、雑草の代わりに生える人工草は、都市の無意識的な管理の象徴だ。
ここで描かれるのは、利権やプライバシー問題を投影し、無意識の干渉が日常をどう形作るかという問いだ。
また、路上の園芸や民藝に見るように、公的と私的領域の共存と摩擦がリンクしていく。
都市の中で私たちは、他者の目に触れないように、曖昧な存在であり続ける。
パフォーマンスと展示では、私たちの役割や存在を消し去ることなく、都市空間への象徴的な介入を試みる。
これによって、都市の管理と私たちの個人的な生活が交差し、曖昧さが浮かび上がる。
その曖昧さこそが、都市の自由であり、またその意味を問いかけるものだ。
あいまいであることは、管理の隙間に咲く小さな反抗のような、都市における愛の一形態である。
松枝熙初個展「みんなとてもあいまい / Everyone’s Very Ambiguous」
会場・会期:
CHOHOUSE(大阪府羽曳野市古市7丁目5−19)
2025年1月4日(土)〜6日(月)MUYO(大阪市北区豊崎4丁目9-16 白苑3F)
2025年1月11日(土)、12日(日)、18日(土)、19日(日)、25日(土)、26日(日)ゴリラの森(東京都杉並区梅里1丁目13-11 メトロ新高円寺マンション206)
期間:2025年2月2日(日)〜 8日(土)時間:すべての会場において 13:00〜20:00
入場料: 無料
レセプション
CHOHOUSE:1月4日(16:00〜18:00)
MUYO:1月25日 (16:00〜18:00)
ゴリラの森:2月6日(16:00〜18:00)
羽曳野市古市7-5-19
大阪市北区豊崎4-9-16
白苑3F