
築87年、国登録有形文化財にも指定された銭湯・源ヶ橋温泉にて、2025年3月29日(土)にマルシェイベント「100万ガウス -Sakura Edition-」が開催される。
本イベントは2024年10月に初開催。ライブは前回同様2組が出演し、マルシェはワークショップ含めて10組出店と前回より規模を拡大する。
演奏するのは、過去にLavender Pillowやann ihsaなどにギタリストとして参加していたKatsunori Uenishiと、Bagus!のフロントマンとしても活動している白川大晃。マルシェでは、食事と古本、雑貨、アクセサリー、イラスト、写真展示、ZINE、有機栽培ハーブのグッズや、アクリルを使ったワークショップが楽しめる。
JR環状線寺田町駅から徒歩5分の場所にある源ヶ橋温泉は、銭湯としては廃業しているが、オーナーの行き届いた手入れにより、非常に状態よく保たれている貴重な空間。舶来品をふんだんに使い、随所に趣向が凝らされているこの場所そのものも味わいたい。


前回の様子
源ヶ橋温泉について
銭湯としての役目を終えてもなお、90年近くにわたり生野の街を見守り続けてきた。源ヶ橋温泉の創業は昭和12年(1937)。随所にステンドグラスや豆タイルが施された豪奢な建築は、和とも洋ともつかぬハイカラさで連日多くの人を集め、その行列は商店街にまで延びることもあったという。銭湯としては初の国の登録有形文化財でありながら、どこか親しみやすさを感じさせるのはファサードに屹立する自由の女神の存在ゆえか。“入浴やからニューヨークなんやで”と、わざわざ講釈を垂れるのは粋ではないかもしれない。それより、オーナーの中島弘さんによれば、人々の憩いの場はダンスホールや遊技場としても使われたんだそう。暮らしに欠かせない施設に、なぜだか娯楽が寄り添う。源ヶ橋温泉は自由で鷹揚だ。時を経たいま、かつての浴場に音が響き、モノやコトが集まる。それは何も、突拍子もない出来事ではない。やはり、源ヶ橋温泉は自由で鷹揚だ。(文:関根デッカオ)

100万ガウス -Sakura Edition-
日時: 2025年3月29日(土)12:00〜18:00
会場:源ヶ橋温泉
ライブ:Katsunori Uenishi、白川大晃(Bagus! / Love Letter Revue)
出店:
Akari Shimofuse(ZINE/雑貨)
atösaki(レトロ雑貨)
goodboyplanning/fujimotokougei (アクリルを使ってキーホルダーを作るワークショップ)
marie(真鍮アクセサリー/花器)
natural herb minato(ハーブグッズ)
Saori Hosokawa(絵)
安藤慶(写真・ZINE販売)
古書綺譚(古本)
日本ハラペーニョ協会/JJA(唐辛子ソース販売)
プレゼント・クリス(写真展示/販売)
フード:関根デッカオ(実験的ケータリング)チケット料金: 2,000円
チケット予約、問合:Bagus! 白川大晃 shirakawakayama@gmail.com
源ヶ橋温泉
大阪市生野区林寺1-5-33