
深江橋のギャラリーノマルにて、美術家・中原浩大(1961〜)の個展「ConS: BConKS_6p, RConWS_6p, KandGonG_4p, Doll or Hub, memo etc.」が開催される。
本展のタイトルは、展示内容を示している。
中原のコメントによれば、「ConS: BConKS_6p, RConWS_6p(コンズ:ビーコンケーエス_シックスピー, アールコンダブルエス_シックスピー)」は、12種類の”Circle on Square”からなる作品で、2023年に「京都美術文化賞第35回受賞記念展」(会場:京都文化博物館)で展示した同作を本展では2段に配置し再展示する。
「KandGonG_4p(カンドゴングフォーピー)」は、4種類の”blacK and Green on Green”からなる作品で、「Doll or Hub」は、Legoを使用した2つの同形立体作品。
「memo etc.」は、2024年12月に京都市立芸術大学内の「国際的⾮暴⼒展 #W_INTER_2024/」で展示した「メモ etc. + 教えられて、色紙の多面体に紙の花を飾る」の再展示と、2025年7月に同大学ギャラリー@KCUAの「国際的⾮暴⼒展 #SUM_MER_2025」で掲示した4枚のメモに何枚かをスケッチブックから追加して再展示することを意味している。
中原浩大は1980年代前半の大学在籍中から巨大な立体造形や絵画作品で一躍注目を集め、早くから国内外での大規模な展覧会に参加。90年代に入るとレゴブロックやアニメのフィギアを用いた作品、デジタルメディアを用いたインタラクティブアートやインスタレーションなど、その多様で革新的な表現方法は同時代の作家だけでなく現在に至る若手アーティストに多大な影響を与えています。
また一方で、共同研究・プロジェクトなどにも積極的に携わり脱領域的アプローチを実践。その変わることなく真摯に美術・芸術に向き合う姿勢、そして産みだされた作品は、各時代を通してアートシーンで独自の存在感を放っています。
今回、ギャラリー1Fには、《ConS: BConKS_6p, RConWS_6p》(2023年制作/12枚組)と《KandGonG_4p》(2025年制作/4枚組)の2点が展⽰されます。前者のタイトルであるConS(コンズ)は、Circle on Squareの頭⽂字をとった略語・⾃作の造語であり、pros and consのcons(=短所、否)でもあります。これまでにいくつか制作されてきたConSはいずれもが複数の平⾯を1組とし、中原いわく「未成熟な概念モデル」であるとする図形は、7:5:3や90%という⽐率と、いわゆる⾚、⽩、⻘、⿊といった⾊が⽤いられているのが特徴です。90年代半ばにあるテレビ中継を⾒ていてふと思いついたアイデアから⽣まれたといい、当時のオリジナルプランは、巨⼤な⽩⾊の正⽅形と矩形(500x500cm、700x500cm)の各中央に⾚⾊の正円(直径300cm)を組み合わせた⼆つの図形と、⼿前の床に会場を訪れる⼈々が持参した花が並べられているインスタレーションであったといいます。
今展では、ConSから派⽣した新作《KandGonG_4p》とともに、会場全体が巨⼤な図形と⾊⾯平⾯群で埋め尽くされる予定です。その圧側的なスケール感と⾊彩構成から鑑賞者は何を感じ取ることができるでしょうか。ギャラリー2Fでは初公開となるレゴブロックを使⽤した⽴体作品の展⽰をはじめ、こちらも近・新作品によるバラエティーに富んだ展⽰構成となる予定。また今回もノマルの⼯房とのコラボレーションによる新作版画の出版を予定しています。
(プレスリリースより)
中原浩大「ConS: BConKS_6p, RConWS_6p, KandGonG_4p, Doll or Hub, memo etc.」
会期:2025年9月20日(土)〜10月18日(土)
会場:Gallery Nomart
時間:13:00~19:00
休廊:日曜、祝日
Opening Party
日時:9月20日(土)18:00〜
予約・料金とも不要Closing Live : Encounters
日時:10月18日(土)19:00開場、19:30開演
出演: sara (.es) piano, percussion x 内田静男 Shizuo Uchida 4 strings
料金:前売2,500円、当日3,000円
定員:30名 ※予約制。申込はこちらから
大阪市城東区永田3-5-22