
美術家・植松奎二の個展「地球と宇宙に触れる夢」が、2025年11月1日(土)より深江橋のギャラリーノマルにて開催される。
植松は1947年神戸市生まれ。現在は箕面市にスタジオを構える。
1970年代よりドイツと日本を拠点に国内外で精力的に活動。1988年の第43回ヴェネチア・ビエンナーレへの参加をはじめ、2014年ニューヨーク近代美術館の作品収蔵、2016年テートモダンでのグループ展参加などのほか、ロンドン、パリ、デュッセルドルフ、ニューヨーク等で定期的に個展を開催している。
国内では、2021年に芦屋市立美術博物館、2022年に鹿児島県霧島アートの森で大規模な個展を開催。2025年7月には大阪・関西万博のフランス館イベントホールで3日間限りの個展を開催したばかりだ。
今回の個展では、植松が長年にわたり関心を持って取り組んでいる、重力や引力など目には見えない普遍的な力を、インスタレーションや彫刻作品、また複数のドローイングを通して可視化する展示を展開。ギャラリーという限られた空間の中で、「宇宙に触れる」ことを試みる。
作家コメント
世界の構造、存在、関係をよりあらわに見えるようにして何かを発見したい。見えないものを見えるようにしたいと思いながら制作してきた。それは、ときには物と物との間にある重力、引力といった目に見えない普遍的な力への関心であったり、根源的な物と宇宙的な力への素朴な関心である。
そして自然や地球、宇宙といったものに囲まれている、人間の存在に対する問いかけである。今回の個展のタイトルは『地球と宇宙に触れる夢』である。
僕は50年以上にわたって地球と宇宙に対する素朴な考え方、関心、見方、関わりかた、を作品として目に見えるかたちにしてきた。その思考は『地球と宇宙に触れる夢』の旅である。
今回画廊空間に地球を表す「軸・経度・緯度」と地球の大半を占める水、と水平と垂直と重力、と宇宙からの贈りものとしての鉄隕石からなる作品が作られる。壁面には見えない重力を見えるかたちにした作品と「宇宙に触れる」と題されたドローイングが展示される。
これらから地球と宇宙、自然と人間に関わる関係を示すような、小さな宇宙空間を画廊の中に創り出すことを考えている。僕たちの持っている常識的な視覚を覆し、知覚を超えた新鮮な驚きと発見の場を空間の中に創り出せると思っている。
植松奎二
会期:2025年11月1日(土)〜22日(土)
会場:Gallery Nomart
時間:13:00~19:00
休廊:日曜、祝日
Opening Party
日時:11月1日(土)18:00〜
予約・料金とも不要
渡辺信子によるピアノ演奏有りClosing Event「地球と宇宙に触れる夢」
日時:11月22日(土)19:00開場、19:30開演
出演: 針山愛美 バレエダンサー / sara (.es) ピアニスト
料金:前売3,000円、当日3,500円
定員:30名 ※予約制。申込はこちらから
大阪市城東区永田3-5-22



