
このたび、大阪今里の現代アートギャラリー”JITSUZAISEI”にて、切絵作家 仲順れい 個展「間閒 -まにま-」を開催いたします。
仲順れいは「切り絵ならではの絵画表現」を追求し、現代における女性性や多様性といったテーマを作品に反映する作家で、国内外のギャラリーや美術館などで発表を行ってきました。
本展は、個展としては「緒-いとぐち-」(2019年/大阪)以来となる展覧会であり、また、JITSUZAISEIという先駆的なスペースで行われる「切り絵」をキーワードとした展覧会の、北野雪経 個展「影を浮かべて生きる」(2024年)に続いて第二回となる位置づけでもあります。 仲順れいの哲学や問いかけが込められた作品群や空間に触れることで、改めて切り絵という表現についてみなさまとともに考えることができれば幸いです。(北野雪経)作家コメント
「存在とは有と無の間に立つ事であるように思う。私たちは常に見えるものと見えないものの間に立ち、そこに自らの輪郭を探している(確認する)。また「切り絵」という手法も、手で切ることと機械による加工という二つの行為を対立ではなく共存として受け入れる“間”にきている。」(Webサイトより)


仲順れい Rei Nakajun
兵庫県出身。2001年、大学在学中に切り絵制作を始める。卒業後、約1年間イギリスに滞在し、その間ロンドン芸術大学にてアートを学ぶ。
2016年には、富士川・切り絵の森美術館主催「国際切り絵コンクール」にて審査委員長特別賞を受賞。
繊細なドローイングを切り絵へと昇華させる独自の手法を用い、女性・人体・動植物を主要なモチーフとしている。作品には、自身の女性性や精神性、死生観が静かに込められている。近年では、切り絵の表現や手法を研究し、蝶の標本と切り絵を融合させた作品「模倣」や、切り絵と影によって異なる表情を見せる作品「華実」など、多様なアプローチを展開している。国内での発表に加え、フランスでのグループ展参加など、海外での展示経験も持つ。演出
北野雪経 Yukitsune Kitano
大阪を拠点に活動する美術家で、「影の中にある美」をテーマとした作品を発表している。
工業高校建築科を卒業後、建築設計施工、百貨店のディスプレイ、アートギャラリースタッフなどの経験を経て、2018年に独立。studio sizma主宰としてアーティストの表現や世界観を演出、また他ジャンルの表現者とのコラボレーションを行うなどしている。ギャラリートーク ゲスト
山中 俊広 Toshihiro Yamanaka
ギャラリスト/キュレーター
1975年大阪生まれ。2013年から大阪市此花区にてコマーシャルギャラリー「the three konohana」を運営。ギャラリストの活動と並行して、これまでに大阪や奈良の芸術祭・アートプロジェクトで全体統括を担当するディレクター職、大阪アーツカウンシルの委員などを経て、現在は大阪芸術大学博物館の学芸員としても活動する。また、大阪芸術大学と近畿大学では非常勤の教員として、アートマネジメントや現代美術に関する授業を担当している。
会期:2025年12月13日(土)〜28日(日)
会場: JITSUZAISEI
時間:14:00〜19:00 / BAR 19:00〜
休廊:火・水曜
イベント1 ギャラリートーク
the three konohana ディレクター・山中俊広をゲストに招き、切り絵という表現方法について考えるための場を開く。
日時:12月20日(土)18:00〜19:00
出演:仲順れい、北野雪経
ゲスト:山中俊広(ギャラリスト/キュレーター)
参加費:500円
※トークは60分ほどの予定/予約不要イベント2 レセプションパーティー
日時:12月20日(土)19:30〜22:00
参加費:500円
※予約不要イベント3 逢閒 – おうま –
「──夜と朝の閒間(まにま)に彷徨う者たちと出逢う」
クローズからオープンまでの狭間において、閉ざされたギャラリーを舞台とした夜限定の演出を行います。鑑賞は建物の外からのみ可能です。無人のギャラリーをさまよう人影、建物の中から外へ伸びる影など、通常展示とは異なる光景をご賞味ください。鑑賞の際は車両や通行者および近隣にお住まいの方々へのご迷惑とならないよう、十分にご配慮をお願いいたします。(主催者)
日程:12月13日(土)、20日(土)、27日(土)
時間:営業後〜オールナイト
料金:鑑賞無料
※撮影OK作家:仲順れい
演出:北野雪経 (studio sizma)
協力:株式会社 DI Palette
大阪市東成区大今里4-14-18



