
大阪の演劇の活性化と演劇人同士の交流を目的に活動するNPO法人大阪現代舞台芸術協会(DIVE)のプロデュース公演『11998844』が、2026年2月28日(土)と3月1日(日)の2日間、吹田市文化会館メイシアター中ホールにて上演される。
イギリスの作家、ジョージ・オーウェルが1949年に発表した小説『1984』を、大阪を拠点とする劇団「うさぎの喘ギ」の泉宗良が現代の視点から改作し上演。泉は、「RTA(リアルタイムアタックの略で、ゲームのプレイスタイルの一種)」と古典作品であるシェイクスピアの『ハムレット』を組み合わた『演劇RTA ハムレット』(2023年)で話題を呼ぶなど、独創性があり、現代アート・インスタレーション的な手法で実験的な作品を創作することで知られる若手演劇作家だ。
演出は、「演劇人コンクール 2024」にて最優秀演出家賞を受賞するなど注目を集めている「劇団不労社」の西田悠哉と泉が共同で行い、『1984』の「言語」に着目して演劇作品として再構築する。
あらすじ
全体主義国家オセアニアで歴史改竄の職務に従事するウィンストン・スミスは、密かに体制への反逆を夢見る。言語の縮減により思考が統制され、改竄により真実は操作され、常に互いが監視しあう世界で、彼は「本当の過去」を求めて、日記を書き始める––––。
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作・演出よりのメッセージ
『1984』は全体主義国家が支配する近未来を描いた小説です。1984年を通り過ぎた私たちは、そのような未来が訪れなかったことを知っています。ですが、そこで描かれる「相互監視」「歴史改竄」「思考の収奪」といった支配は、今、常にすでに行われていることではないのかと私たちを不安にさせます。『1984』は私たちの現在に取り憑いた幽霊なのです。この幽霊とどのように向き合えばよいのか。『1984』を演劇にするのではなく、演劇を『1984』にする、そんな上演になればと思います。
作・演出 泉宗良(うさぎの喘ギ)
『1984』には、人間をコントロールし支配するための創意工夫が、驚くほど綿密に記されています。今から凡そ80年前に書かれたこの本は、全体主義への警鐘を鳴らす「予言書」であると同時に、統治者にとっては「教則本」としても機能してきたとも言えるでしょう。それほどまでに“1984的”な事象は、様々に姿かたちを変えながら現実に滲み出しています。これは既に訪れてしまった未来なのか。“今”を映し出す上演として立ち上げたいと思います。
演出 西田悠哉(劇団不労社)
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アーティスト プロフィール
泉宗良(うさぎの喘ギ)
1996年生まれ大阪府出身。
劇作家・演出家。DIVE 大阪現代舞台芸術協会理事。
2017年にうさぎの喘ギを旗揚げ、以降、殆どの作品で作・演出を務める。
近年の作品に『演劇RTA ハムレット』(扇町ミュージアムキューブ オープニングラインナップ)、『いみいみ』(メニコン シアターAoi芸術監督トークシリーズ)等。
2022年よりウイングフィールドスタッフ。「西陽〈ニシビ〉」プロジェクトメンバー。西田悠哉(劇団不労社)
1993年東京都生まれ富山県育ち。
劇作家・演出家。アートコミュニティスペースKAIKA芸術監督。
2015年に劇団不労社を旗揚げ、以後代表として、殆どの作品で作・演出を務める。
京都大学大学院在学。創作と並行して、ハロルド・ピンターの劇作術についての研究を行う。
2021年より、無隣館4期を経て劇団青年団所属。
2024年に発起人として“関西舞台芸術シーンの再興/再考”を軸とした運動体「西陽〈ニシビ〉」を始動、プロジェクトメンバーとして活動。
主な受賞歴として、関西演劇祭2021 ベスト演出賞、若手演出家コンクール2022 優秀賞、演劇人コンクール2024 最優秀演出家賞・観客賞など。
セゾン文化財団2025年度セゾン・フェロー。
日時:
2026年2月28日(土)18:00〜★
2026年3月1日(日)14:00〜
★…アフタートークあり
※受付は開演の40分前、開場は開演の30分前
※上演時間は約2時間を予定会場:吹田市文化会館メイシアター 中ホール
料金:一般 前売4,000円、当日4,500円/ペア 7,500円
25歳以下・障碍者 前売 3,000円、当日3,500円原作:ジョージ・オーウェル『1984』
作:泉宗良(うさぎの喘ギ)
演出:泉宗良(うさぎの喘ギ)・西田悠哉(劇団不労社)
出演:大熊ねこ(遊劇体)、熊谷帆夏(劇団アンゴラ・ステーキ)、小山栄華(アナグマの脱却座)、諏訪七海、高杉征司、髙瀬舞、橋本浩明、三田村啓示主催・問合:NPO法人大阪現代舞台芸術協会(DIVE) diveosaka@gmail.com
吹田市泉町2-29-1



