
深江橋のギャラリーノマルにて、2026年3月7日(土)より、今村源(いまむら・はじめ)の個展「光におくれる」が開催される。
今村は1957年大阪生まれ。1980年代前半より制作活動をスタート、独自の哲学的作風で早くから注目を集め、現在に至るまで精力的に作品を制作・発表している。同ギャラリーでの個展は2021年以来5年ぶり。
「色即是空、空即是色」―辿り着いた作家の哲学を体感する展示空間
今村は以前より、動きながら止まるような矛盾が共存する状態に関心をもち、独楽(コマ)や振り子といったモチーフを作品として登場させてきました。今展ではモビールの形態で天井から吊り下げられた、複数のロート状に整形されたオレンジ色の塩化ビニール板がクルクルと回りながら個々が影響しあいギャラリー空間全体を緩やかに浮遊するインスタレーション作品が展示の中心となります。ロート状の先はさらに下の円盤とつながり、その円盤も少し遅れて緩やかに円を描く。鑑賞者はその只中に身をおいて動きを感じ取る、体感型の展示となる予定です。
そのほか、やはり動きを伴う彫刻や色鮮やかなドローイング、また視覚と認識のズレを巧みに捉えた実験的な映像作品の制作にも挑戦中です。生と死や時間と存在などの哲学的な概念が通底する作品の数々をどうぞご高覧ください。
(Gallery Nomart)
–
光におくれる Down to Light Speed
’70年代ニューサイエンスが台頭しそれに感化され、最先端物理学が描く世界像が般若心経に代表されるような一千年以上前の仏教教典が示す世界観と接近していることに驚きを持って惹きつけられていたことを思い出します。
ですがそこは宗教、我々が煩悩に惑わされず物にとらわれない戒めの為の文言であると受け取っていたようです。
しかしここにきて色即是空、空即是色(目に見えるもの形あるものは実態がなく空であり、その空が形あるものとして生まれ出てくる)の文言がそのまま実態であるとストンと腑に落ちるようになった。この境地が妙に清々しく、心の中を風が抜けるようです。形も時間も空間もない世界から光のスピードに遅れながら一瞬表れ出てくるこの世界。
そこに何故か私という現象も生まれ、あとはそれに乗って楽しむほかないのでしょう。今村 源
会期:2026年3月7日(土)〜4月4日(土)
会場:Gallery Nomart
時間:13:00~19:00
休廊:日曜、祝日
Opening Party
日時:3月7日(土)18:00〜
予約・料金とも不要
ギャラリートークありClosing Performance 「光におくれる」
日時:4月4日(土)19:00開場、19:30開演
出演:角正之 Masayuki Sumi 動態ダンス、sara (.es) piano, etc.
料金:前売3,000円、当日3,500円
定員:30名 ※予約制。申込はこちらから
大阪市城東区永田3-5-22


